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フィルター選びは、飲んでから必ず買うこと。(素材とメッシュの違い。)

公開日:2022年5月20日更新日:2022月05月21日
カテゴリ:抽出のはなし。

フィルター選びは、飲んでから必ず買うこと。(素材とメッシュの違い。)

当店では、コーヒーのオイルを抽出して欲しいとよく口にしています。
それは、オイルが抽出されている状態とペーパーフィルター(植物由来のフィルター)のように全く抽出されない状態では、良質さを表現している「質感のちがい」や「フレーバーの芳醇さ」がかなり得られなくなってしまうからなのです。

そして、もっと厳密に言うならば、抽出するオイル分の量のコントロールは、素材とメッシュの違いによるものです。
素材は、オイル分を吸い取ってしまうのか、オイル分がきちんと抽出されているのか?です。
当店での考え方は、植物由来のフィルターだとオイルを吸い取ってしまうので、オススメはしておらず、金属製かポリエステルなどの合成繊維をオススメしています。

そして、味わいがかなり変わるのが、メッシュの大きさです。
これは見た目では判断が難しく、やはりカッピングでチェックする必要があります。

メッシュが大きくなると、オイル分もたくさん抽出されますが、微粉も多く抽出されることになります。
オイル分が多く抽出されれば「質感は芳醇となり」ますが、微粉が増えることで微粉が沈むまでの時間、微粉による舌触りの悪さを感じてしまうため、コーヒープレスなどのメッシュが粗いものの場合では、何分もの間、微粉が舌触りの悪さを演出してしまいます。しかし、時間が経って微粉が沈んでしまえば問題はありません。
そこが気にならない人は、メッシュが粗いものを選んでもらえればと思います。

微粉の舌触りが気になる人の場合では、メッシュの大きさで、かなり「良質さ」と「味わい」が変わりますので、慎重にフィルターを選んでもらいたいと考えています。
メッシュが細かくなってきた場合、オイル分が抽出できるポリエステル製などの合成繊維を使用したフィルターの場合では、細かくなり過ぎると「質感が硬くなり」それと共にフレーバーの「芳醇さが軽減」してきます。
(*金属製の場合は加工である程度までしかメッシュを細かくできませんので、現時点の加工技術では金属製では微粉が多く登場してしまうものしかありません。)

ここら辺は、好みもあるとは思いますが、当店で販売しているフィルター類の中では、やはり「オリジナル不織布フィルター」が一番、質感とフレーバーの芳醇さが楽しめます。(抽出は、浸漬式です。)

その次に、以前から販売をしている「モンベル・ODコンパクトドリッパー」を浸漬式で濾過する目的で使用する方法。

ドリップ式の場合は、メッシュが大きくなることで、抽出時間が早くなってしまうものばかりの中で、ドリッパーとセットで販売することで、抽出時間がしっかりと時間がかかるため抽出成分がきちんと登場する「kinto・コーヒードリッパー」です。

当店では販売する前に一度購入し、使用してからオススメできるものだけを販売しております。
(web販売の場合は、オリジナル不織布フィルターのみを販売。)

どのようなフィルターを使うのか?
そのフィルター選びだけでも、味の特徴は結構変わってしまいます。
スペシャルティコーヒーを召し上がる場合では、オイル分を吸い取ってしまうフィルターは避けるべきだと当店は思っています。
それは、良質さがかなり落ちてしまうからです。
ボク的には「がっかりするくらい」良質さが損なわれてしまうと感じています。

そして、スペシャルティコーヒーと付き合っていくためには、オイル分を抽出するフィルターの中から、自分の好みのフィルターを探していくことが、次のステップなのだと考えています。

抽出は、当店がたどり着いた「浸漬式」を採用すれば、素材もローストもすべて素直に表現されるので、ショップの考え方を見抜くのには最適な抽出法で、そして良いも悪いもそのすべてがフレーバーとなって抽出されます。

素材もローストも劣る部分が多い場合は、抽出で劣る成分が登場しないようにコントロールをしなくてはなりませんが、素材もローストも良質な場合では、抽出でコントロールする必要がない。
それが、当店が推奨している抽出法の浸漬式(しんし)なのです。

>香茶屋が教える簡単で味が安定する浸漬式の抽出法。

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