カテゴリー:抽出器具
メール便対応
香茶屋オリジナル・不織布コーヒーフィルター 100枚入り(浸漬式抽出専用)
ペーパーフィルターの紙の味が気になる方や、香茶屋のオリジナル抽出システムをご利用される方に向けてのオリジナル不織布フィルターになります。
良質なスペシャルティコーヒーを浸漬式抽出法にて抽出し、その液体を濾過する目的で使用するために開発をしたフィルターとなっております。
香茶屋のスペシャルティコーヒー豆を使用した場合の、香茶屋オリジナルの浸漬式「浸け置き式専用」のフィルターとなります。
抽出法と合わせてご利用ください。
※ドリップ式で使用しますと抽出スピードが速くなるため、当店ではドリップ式でのご使用はお勧めしておりません。
*不織布フィルター(100枚入り)は3個まではゆうパケット(メール便)対応が可能ですが、それ以上の購入は。クロネコヤマト便または、ゆうパック代金引換の発送となります。
不織布コーヒーフィルターを使う3つの理由。
香茶屋のコーヒー豆を抽出する場合に、不織布コーヒーフィルターを使った方が良い理由は、3つあります。
1・良質な油脂成分の滑らかさを得るため。
(マウスフィールが向上します。)
2・油脂成分に含まれている芳醇な香り成分を得るため。
(フレーバーが向上します。)
3・微分による液体のザラつきを抑制する。
*美味しさ以外にも、抽出が簡単で技術が要らないので味が安定してくることと、後片付けの洗い物が簡単で、わずらわしさが解消されます。
1)
一般消費者が一番利用しているペーパーフィルターの場合、油脂成分がフィルターに吸い取られてしまい、コーヒーの液体に油脂成分がほぼ抽出されません。
良質な油脂成分には臭みがなく、そしてその液体の質感(滑らかさ)にも良質さがあるため、油脂成分をキチンと抽出しなくてはなりません。
液体の質感を評価する項目は、マウスフィールと呼ばれる項目で、良質なコーヒーになればなるほど、うっとりとする質感を感じさせてくれます。
そしてその良質な液体の質感は、余韻(アフターテイスト)にまで影響を与えていますので、良質な油脂成分は抽出するべきなのです。
2)
植物の香り成分は、水に溶けない成分がほとんどだと言われています。
水に溶けない成分のほとんどは、油には溶ける成分だと言われておりますので、コーヒーも植物であることから、油脂成分に溶けている芳醇な香り成分まで、カップの中の液体に抽出した方が良質さが得られることが理解できます。
ですので、コーヒーテイスティングする場合は、直接コーヒーの粉を浸け込むことで、液体の質感やフレーバーの芳醇さを確認するのです。
しかし、これはあくまでも良質なスペシャルティコーヒーの場合で、一般流通しているコーヒーの場合には、あまり美味しく感じない香りも含まれますので、一般流通しているコーヒーの場合はペーパーフィルターを使用し臭みや雑味を取り除き、香茶屋の良質なスペシャルティコーヒーの場合に限り、良質な香り成分が溶け込んでいる油脂成分をキチンと抽出をするために、この不織布フィルターを使用してください。
3)
油脂成分をより多く登場させるためには、フィルターのメッシュサイズ(目の粗さ)を大きくした方が油脂成分も大量に通過するのですが、そうすると「微粉」も大量に通過してしまい、逆に液体の中に微粉が舞い上がってしまい、微粉が沈む数分の間、液体の質感(滑らかさ)を楽しむことができなくなってしまいます。
これは、開発ストーリーにも書いてあることなのですが、フィルターの目の粗さがとても重要なことに気づきます。
香茶屋の「オリジナル・不織布コーヒーフィルター」は、液体の質感と香りの芳醇さとのバランスを多くのサンプルの中から選び、浸け置き式抽出専用のフィルターとして作ったのです。
<参考資料>
>専用の不織布フィルターを使う抽出法。
不織布コーヒーフィルターの詳細情報
- 素材:
- PET(ポリエステル)
- サイズ:
- 105×105 ミリ
- 内容量:
- 100枚入り
*この不織布コーヒーフィルターの素材は「ポリエステル」ですので、洗って何回か使うことができます。
基本的にコーヒーの液体を濾過する目的で使用しますので、何回もご利用していくうちに目詰まりをして液体が落ちづらくなってきます。
平均して10回以上洗ってご利用できますので、とても環境にも優しいフィルターとなります。
>浸け置き式・抽出法の解説。
不織布フィルターの開発ストーリー
まず第一に、25年以上に及ぶ焙煎の経験値による焙煎技術により、ローストで微細な味づくりのコントロールが可能になってきたことと、当たり前のように登場してしまうローストのダメージを与えない焙煎ができるようになってきたことが背景にあります。
そのような焙煎がされたコーヒー豆の場合では、熱湯(100°C)での抽出が可能になります。
熱湯で抽出することで、より成分がたくさん抽出ができるのですが、雑味やダメージもすべて抽出されてしまうがために、良質なスペシャルティコーヒー豆の使用とローストでのバランスが整っていること、ローストのダメージが無いことが条件となります。
すると、とてもシンプルな抽出法である「浸漬式(浸け置き式)」が採用でき、同じ道具とお水を使用することで、簡単にご家庭でもお店の味を再現することが可能になるのです。
コーヒーの良質な成分を抽出するためには、良質な質感を抽出できちんと登場させることと、フレーバーをたくさん登場させることが求められます。
そこには、コーヒー豆の持つ植物性の油脂が絡んでいることに気づきます。
コーヒーの香り成分は水に溶けない香りが多く、その水に溶けない香りの成分の多くは油脂に溶けるため、コーヒーの油脂を抽出で通過させることが求められます。
しかし、良質なコーヒーの場合は臭みや雑味が無いのですが、一般流通しているコーヒーの場合には、その油脂に臭みや雑味があるため、香茶屋で取り扱う良質なコーヒーの場合に限ります。
良質な液体の質感(滑らかさ)を表現するためには、若干の微粉が通過するくらいのフィルターのメッシュサイズが必要となり、そしてコーヒー豆の持つ良質な油脂の持っている芳醇さを通過させてあげなくてはならないことがとても重要になります。
紙のフィルターや布のフィルターでは、良質な質感が得られないことがテイスティング・スキルが向上することで、感覚で理解できるようになりました。
良質な植物性油脂の持つ質感が得られる、金属フィルターやポリエステルフィルターが良いことは理解できましたが、市販されている金属フィルターやポリエステルフィルターを幾つも購入しチェックしましたが、理想の質感が得られるメッシュサイズを持つフィルターを入手することが困難なことに気づきました。
ならば、新たに「作ってしまおう。」
それが、香茶屋オリジナル・不織布コーヒーフィルターを作ることになった開発理由でした。
しかし、その問題は簡単なものではありませんでした。
「滑らかさ」と「微粉の量」の関係性はとても微妙なバランスの上に成り立つ美味しさだったからです。
滑らかさを重要視するために油脂を多く抽出するフィルターだと微粉の量が多くなり過ぎて液体のザラつきが問題となり、微粉を少なくしすぎると今度は液体の油脂がもたらしてくれる芳醇さが登場しなくなってしまいます。
理想は、微粉が登場しても液体のザラつきが気にならないこと、そして油脂分による液体の質感の豊さを表現すること。
可能な限りサンプルを取り寄せ、そのサンプルの山の中から理想のメッシュサイズを持つ不織布を、感覚によって選びました。
それが香茶屋オリジナル・浸け置き専用不織布コーヒーフィルターの出来上がるまでの開発ストーリーです。