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ローストによる甘さは、濁りとの戦いでもある。
公開日:2024年7月18日更新日:2024月07月18日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
コーヒーにおけるローストの表現では、甘さと酸味それぞれの解釈により求める味づくりが違ってくるものであると経験からそう思っている。
本来は、甘さと酸味は繋がりがあるものであるのだが、甘さだけを求めようとすると酸味はないがしろにされ、酸味を求めようとすると甘さはないがしろにされがちになるのだ。
そして、甘さ目線からの見ている酸味であるのか?
はたまた、酸味目線から見ている甘さを求めるのかで、味づくりの目線はかなり変わるものであることに気づいたのだ。
甘さはローストによって導き出されるものでもあるので、甘さに潜んでいる「質」を捉えるためには、酸味目線から甘さを見ることで、甘さの「質」を捉え易くしてくれるものだと思っている。
甘さ目線からの酸味では、甘さに潜む「濁り」に気づきにくくなってしまうのだ。
もちろん、甘さの濁りに対して「そこは問題ない」という消費者も多いので、その場合はローストの好みによるものであるが、ローストにおける濁りは、ボクのようにお腹が弱い人の場合、お腹をゆるくさせてしまうので、気をつけた方がよいと思っている。