読み物。
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今年もありがとうございました。
公開日:2020年12月31日更新日:2021月09月03日
カテゴリ:お店のこと。
<年末年始のお休み></span>
1/1 〜 1/4 正月休みをいただきます。
1/5(火) 10:30 〜 17:00
1/6(水)〜 通常営業
年末のお店はお客さまの出入りが多い。
いつも開店前にお店内の掃き掃除をするのですが、朝に改めて店内に入ると、靴のソール越しに「ザラつき」が伝わる。
都会とちがって田舎だと砂が靴裏に付着する頻度が多いのか、目には見えないけれど店内に砂が持ち込まれるみたい。
なので、お客さまの多かった日は靴のソール越しでも、床の上に「ザラザラ感」を感じ、なんか不快感というのか、違和感が伝わる。
そして、モップで掃き掃除をすると、その「ザラザラ感」が無くなり、とても清々しい気分になる。
そして、キレイになった靴のソール越しに伝わる清々しさに「あ〜この感じは、コーヒーと同じだなぁ」と。
これが液体の中の表現のひとつにもある、「クリーンカップ」と呼ばれる感覚なのです。
もちろん「クリーンカップ」は「透明感」とボクは呼んでいるので、「ザラザラ感が無い清々しい感じ」とかだけではなく「透けて明るい」という意味もある。
ひとつの言葉ではあるけれど、いろんな意味を含んでいる。
なので経験や感覚から、そのいろんな意味を理解することで、その言葉の真意がちょっとずつ理解でき、そしてそれは感覚や表現へと繋がる。
だからこそ、きちんと本質を理解しようと探求している人の「言葉」は深い。
それは言葉の意味を経験と共に理解していっているからだと思う。
ちなみに、コーヒーの「クリーンカップ」を左右するモノは、「素材」「焙煎」「コーヒーミル」「お水」「抽出」です。
年の瀬になっても、こんなことを考えて書いてしまっている。
今年を振り返ってみることは、またそれを思う時にしようと思う。
今は、フレーバーと明るさと華やかさと酸味を全部登場させる焙煎の設定を考えることで頭がいっぱいになっているので。
今年も1年間、ありがとうございました。
来年も、もっと良い焙煎ができますように取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願い致します。
香茶屋 店主 伊藤孝浩