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「美しさ」という言葉の持つ幾つもの意味を探ること。
公開日:2024年5月29日更新日:2024月05月29日
カテゴリ:良質さのお話。
ボクは、良いコーヒーを手掛けたいと思うようになり、良質なものとは「美しい」ものであると思うようになってから、「美しさ」とはどのような状態を示している「言葉」であるのか?を意識するようになった。
それは、「言葉」とは、とある状態を示しているものであるため、美しさとはどのような状態を示しているものなのかを理解することで、その美しい状態を表現できるようになるのだと考えたからである。
言葉の持つ意味の難しさには、その言葉の纏っている状態を示す目線が複数存在していることにあると思っている。
なのでボクは絶えずして「美しさ」という言葉が持つ幾つもの意味を探っている。
スペシャルティコーヒーを学ぶようになると、その評価項目の中に「美しさ」の目線が幾つも潜んでいることに気づけるようになってくる。
とりわけ大事なポイントが、クリーンさ(透明感)であり、明るさであり、爽やかさである。
この3つに密度感が加わる。
その3つの言葉の持っている状態とその意味は、とても奥が深く、そしてとても複雑である。
そしてその3つの言葉の共通点が「光」であることに気づいたことで、「光」も学ばなければならないことに気づいてしまった。
そして、美しさという言葉の持つ意味の理解が深まるたびに、それをどのようにすればコーヒーで表現できるのかを考えて、ローストの味づくりに変換することで、それを表現することが可能になる。
そして「美しさの表現」とは、コーヒーのカップの中の液体に、幾つもの「美しさの状態」を同時に表現することにあるのだと考えている。
だからこそ「美しさ」という言葉の持つ状態の意味の理解を深めることがとても重要な取り組みになっている。