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ヤコブソン器官。(岩合光昭さんの”こねこ”展)
公開日:2024年5月15日更新日:2024月05月15日
カテゴリ:感覚のはなし
昨日、磐田市にある香りの博物館で岩合光昭さんの写真展「こねこ展」を見に行った。
幾つかの発見があったのだけれど、その一つに「ヤコブソン器官」と呼ばれる器官がネコにはあることを知った。
人は香りを嗅ぐ器官は、鼻腔の奥にある「嗅上皮」と呼ばれる器官だけなのだが、ネコには嗅上皮以外に口腔内に主にフェロモンを嗅ぐための「ヤコブソン器官」と呼ばれる器官があるのだという。
ネコに直接聞けないので、その器官でどのような香りを嗅ぎ分けることが出来るのかを実際に聞けると面白いのだが、理論的にはフェロモンを嗅ぐためにあると言われている。
そして施設に入ると、岩合さんの動画があり、その中で「好きな作品を1つ選んでもらい、その作品がなんで好きなのかを考えてもらいたい」と問いかけていた。
そうすることによって、色々と気づきがあるからだと述べられていた。
そして、もう一つの気づきとしては、日本特有の「湿りけ」のことが語られていた。
世界のネコを写真に撮ってきたことで、日本には「湿りけ」があることで、ネコの成長においても特質なちがいがあるのだとポソリと言っていた。
しかし、何がちがうのか?その「ちがい」を述べられておられなかったので、たぶん写真から読み取らなくてはならない「問題」だったのだろうと今もそれを考えているところである。