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感覚で、良質さを感じるために。
公開日:2024年5月1日更新日:2024月05月01日
カテゴリ:感覚のはなし
人は、無意識に偏った自分本位の目線でモノゴトを見て感じている生きものであるのだと思っている。
なので、学ぶこととは、他人の目線を身につけることで、その一方的な偏りを多方的な視点から感じられるようになることを目標とするものであるのだと考えている。
だとすると食の学びとは、味覚・触覚・嗅覚の3つの感覚を使うことで、美味しさを堪能しているため、その3つの感覚を使い多方的に見て感じられるようになることを意味しているのだと考えることができる。
コーヒー(液体)を評価することの難しさを分析をすると、「液体の質感の良さ」と「ローストの甘さと粘性」と「酸味のフルーツ感」という3つの存在から成り立っている。
これは、生豆選びとそのローストの味づくりで変化をしているものであるため、焙煎士の味づくりおよび焙煎士のクオリティという部分でこの3つのバランスの美味しさが問われる問題でもあることを意味している。
その場合に、液体と甘さと酸味という3つの視点でそのバランスを見て感じていなくてはならないことは理解できることだと思う。
そして、食には時間経過の美味しさという評価項目も存在しているので、その液体と甘さと酸味の余韻も評価対象となっていることも理解できることだろうと思う。
コーヒーのクオリティを評価する場合には、その3つの視点から観察ができる感覚を身につけることが大切なことなのだ。
それを踏まえた上で、COEの評価項目に当てはめてその基準を学ぶことなのだと思っている。
経験上、そうすることで色々と感覚で理解できるものであるのだと思っている。