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良いものを作りだすためには。
公開日:2024年4月26日更新日:2024月04月26日
カテゴリ:良質さのお話。
嗅覚が敏感な人を探しているうちに、今の奥さんと出会ってしまった。
そして四六時中一緒にいるということは、四六時中その目線に気づけることを意味していた。
今だから気づいているが、嗅覚が敏感な人は少ないのだがチラホラと存在している。
が、しかしだ。
その敏感である感覚を使い、そして論理的な思考力を持つ人はとても少ないことに気づいている。
そして身内びいきかもしれないが、その2つを奥さんは持っていることに後に気づくのだ。
コーヒー豆の仕入れは、ボクと奥さんの二人で選ぶことにしているのだが、だからこそロースト目線で活かされる仕入れが出来ることを意味している。
うちの奥さんはローストはしてはいないのだが、ローストをした時にどうなるのかを推測をする目線が育ってしまっているのだ。
なので、モノづくりとして大切なことは、まずは論理的に考えることのできるスキルと、感覚で良質さ(美しさ)を理解できている感性の2つであるのだと思っている。
一般的には、人はどちらか片方だけしか持ち合わせてはいないので、会社になるとそのスキルを専門的に使えるようにしたいため部門ごとに分離させて、そのスキルを専門的に鍛えるということをする。
がしかし、個人店の場合は、個人ですべてをしないといけないので、すべてのスキルを必要とするために難しさがあるのだと思っている。
ボクの場合は理屈っぽかったこともあり、論理的に考えることのできる下地があったのだが、感覚で良質さ(美しさ)を理解するために必要不可欠であった嗅覚がザルだったので、そこに気づいてから独自のトレーニングで良質さ(美しさ)を理解するために取り組み、なんとか少しずつではあるのですが、理解ができるようになってきた。
今は、うちの奥さんからも「目線が変わってきた」と言われるくらい、良質さに対しての目線が育ってきていることを実感している。