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諦めないことの強み。
公開日:2024年4月25日更新日:2024月04月25日
カテゴリ:感覚のはなし
ボクは今から20年以上も前に受けたコーヒーテイスティングの初級セミナーで、自身の嗅覚がポンコツであることに気づいてしまった。
それまでは、自分はそこそこフレーバーが理解できているだろうと、勝手にそう思っていた。
がしかし、実際は全然ちがっていた。
その自身の嗅覚のポンコツさに、正直凹んだ。
結構な時間、立ち直れなかった。
でも、その自身の嗅覚のポンコツさを受け止めた。
そして、その時すでにスペシャルティコーヒーと一生関わっていきたいと思っていた。
だから、良いコーヒーを作るためにも、嗅覚を成長させることを第一に考え、諦めないことを決めた。
その日を境にして、ボクは自身の嗅覚のポンコツさを認識し、そして嗅覚が成長するために取り組むことを決意したのだった。
そこで重要になったのが、嗅覚が敏感な人の存在であったので、まずは嗅覚の敏感な人を探すことを目標とした。
なぜ嗅覚が敏感な人を見つけたかったのかというと、自分の感覚はあてにならないことを認識していたので、嗅覚の敏感な人の目線からいろんな気づきを得るためにも、嗅覚の敏感な人の存在は必要不可欠であると思ったのだ。
探す際に、どこを見て判断をするのか?
それは、言動と行動から推測をするしか手段はないのだと思っていた。
嗅覚が敏感な人の特徴は、嗅覚が敏感だからこそ、香りのコメントが随所に現れているところであったりする。
そして、嗅覚が敏感な人はとてもマイノリティな人たちなので、一般的ではないコメントをしていたりすることろでもある。
そうしたことを意識をしながら人間観察を繰り返していくと、嗅覚が敏感な人たちの「共通点が見えてくる」ようになるのだ。
そうした「共通点」が見つかることで、理解が進んでゆくものであることを理解するのだ。
そこにたどり着くまでに結構な時間がかかってしまうが、諦めなかったからこそ、理解できることがあるものである。