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カタチ。
公開日:2024年3月17日更新日:2024月03月17日
カテゴリ:論理的な考え方
今週の定休日に東山魁夷さんの美術館に出向いたことを書いた。
その出向いた美術館の作品の中に、とある水墨画が飾られていた。
魁夷さんは、若い頃から水墨画に興味があったらしいのだが、まだまだ自分の技術が足りていないことを理解していて、いつの日か水墨画に挑戦をしたいことを語っていた。
そして、唐招提寺障壁画の依頼を受けてから、その製作過程で、第二期を水墨画で描きたいと考えるようになったことから、水墨画での試しを多く取り組まれたのだろうと思っている。
その、とある水墨画の作品は、水墨画になるため「色」というよりは「形」で感情を表現していることにあると考えた。
コーヒーのローストに置き換えるのなら、形はローストの密度になる。
その水墨画での描写では、静けさを形で表現をしていたのだと思った。
だとしたならば、形を示すの密度感だけでも、その表現が可能になるということでもある。
そして、色にはより感情を表現できる余白が残されている訳なので、「色」と「形」の2つの表現を使えれば、より感情に訴える表現が可能になるはずであるのだ。
だとするならば、ライトロースト、ミディアムロースト、ダークローストという3つの基本のローストにおいての表現が、「色」と「形」で成り立っているのであれば、それぞれの3つの基本のローストの表現の可能性の幅が広がった気がしている。
モノゴトの見え方は、視点にある。
視点は、どのような視点でモノゴトを見るのかで、その表現はベツモノになるのだ。
だから学びとは、新たな視点を見つけるために取り組む要素を指していることになる。