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日本の美意識。
公開日:2021年1月7日更新日:2021月09月03日
カテゴリ:良質さのお話。
昨晩、お風呂から出たらウチの相方が珍しくその時間にテレビを見ていた。
それが、”谷崎潤一郎が愛した美” 「THE 陰翳礼讃」というテレビ番組だった。
それを聞いて、「ん?」と思った。
それは、以前常連さんから面白いと思いますよと言われていた本の題名だったからです。
確か、その常連さんとの会話が、ボクがゴッホ展に出向いて、その展示の中の弟に送った手紙の内容に「色彩と色調を師匠から教えてもらった。」というようなことが書かれており、美大を出ていたその常連さんに「色調」のことを聞いた時のことだったように覚えています。
ボクもお風呂から出たところだったので、最初からそのテレビを見ていたわけではないので、見ていた相方から、内容を伺いました。
直接そのテレビ番組を見ていたわけではないのでなんとなくの解釈なのですが、日本の「美」は、日本の文化が背景にあってこそ、本来のその美しさを感じることができるものなのだとボクは解釈をしました。
そこには、やはり「光量」という存在も潜んでいて、その光量の存在が、いろいろと日本の美の文化を発展させていたんだなぁと。
ボクも、夜桜とか光量の少ない時間帯の花の美しさが好きでした。
それがなぜなのか?
あるとき気がついたのです。
明るい色は、光量が少なくても映えるんです。
それから、良質なコーヒーの味づくりの考え方が変わりました。
すべてを明るく表現する必要は無いことに。
要は、夜桜的な美しさを表現できる焙煎機なのだから、そういう美しさを表現すれば良いことに。
それが、特徴を見抜くことで生まれる美しさなのだと。
特徴は「個性」。
それを活かすためには、観察するしかありません。
そして感じることで、そして気づくに繋がるのだと考えています。