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理解するには「感覚」と「知識」の両者が必要。
公開日:2021年1月14日更新日:2021月09月03日
カテゴリ:テイスティング
先日、ホームページをリニューアルするため、新しいweb制作会社の方が写真を撮っていった。
事前にこちらの制作したいページの意図と、すでに見取り図的に作成しているコンテンツの骨格とその文章を送っているので、その意図に沿った画像を展開してもらうことになっています。
ですので、撮ったと言っても、全部ではなくて部分的に撮っていってくれました。
その際に、お店に飾ってあるリトグラフを見てくれていたので、「どういうところが良いところ」なのか?を教えてもらおうと伺いました。
すると美大を卒業されているその業者さんは、「美大に入ると、その絵の時代背景だとか、地域の文化や哲学などを学ぶんです」と話してくれました。
そういった知識を背景にして絵を見るようになると、伝わるものが色々と見えてくるのだと。
そのお話を聞いて、コーヒーの見方と同じだなぁと思った訳です。
コーヒーの場合の知識は、生産処理方式の違い、品種、標高、焙煎機の違い、焙煎技術の違い、抽出器具の違い、お水の違い、グラインダーの違いなどの知識です。
それらの知識を知っていることで、コーヒーを飲んだ場合のフレーバーの情報の「どれ」が「どの」情報であるのか?
がわかるようになることで、いろんな背景が見えるようになります。
そのための知識が必要なのだということです。
ですが、残念ながら知識だけでは、それらを感じることはできません。
感じるためには、フレーバーの情報を微細な表現まで見ることができる感覚が必要になるからです。
それが、ボクが以前から伝えている「フレーバーの表情を見る」という感覚です。
ですが、きちんと理解するためには、その両方が必要なのだということです。
フレーバーの表情を読み取る「感覚」と「知識」の両方が大切だということです。
知識は覚えるだけで良いのですが、感覚は成長するのにとても時間がかかります。
ですので、感覚を成長させながら、知識を覚えることが気づくためには必要なのです。