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味を守るための焙煎。

公開日:2021年1月23日更新日:2021月09月03日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

本日より、「ケニア・キリニャガ・カリイ ファクトリー」のコーヒー豆とUPをし忘れておりました「グァテマラ・アンティグア・レタナ農園」のコーヒー豆のwebショッピングカートでの販売が始まりました。
お待たせして申し訳ありませんでした。

尚、3月中旬を目処に、ホームページがリニューアルします。
その際、現在使用しているポイントが持ち越しが出来なくなってしまいます。
申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。

ここ1〜2週間で、ドリップバッグのコーヒー豆を焙煎しています。
1回のロットが1000個と比較的少量での製造となっておりますが、1個あたり10gのコーヒー豆を使いますので、単純計算で10kgの焙煎したコーヒー豆が必要となります。

当店の焙煎機は5kg釜なので、素人さんだと単純に2回焙煎すれば終わりだと思うかもしれませんが、スペシャルティコーヒー対応の焙煎となると話が違ってきます。

青色のドリップバッグの「ハイロースト」くらいのローストレベルだと、8〜9分台で煎り上げます。
短時間でローストすることで、素材の個性あるフレーバーやら酸味やら、いろんな成分が残るからです。
そういう焙煎をするには、5kg釜でも半分くらいの量でしか焙煎ができません。

ちなみに当店の場合は、現在1釜で上限を2kgまでにしています。
それでないと、狙った通りの味わいにならないので、そうしています。
すると、10kgの焙煎したコーヒー豆が欲しい場合には、7釜に分けて焙煎をしなくてはなりません。

こんなに同じコーヒー豆を何釜もローストする機会はなかなか無いので、このチャンスを活かすために、1日目に2回分だけ設定をちょっとだけ変えてローストして、それをカッピングし2日目の焙煎の設定を練り上げます。
まるで焙煎の競技会のようです。笑

そうやって、味わいを整えていき、出来るだけドリップバッグコーヒーの出来上がりを良くしたいのと、焙煎のクオリティを向上させたい考えからそういう手法を使っています。
簡単にさせようとしたら、いくらでも時間を短縮できますし、労力も少なくできます。
ですが、それで良質さを登場させることは難しい。

当店の舌が超えた常連様にはそれが見透かされてしまいますので、今まで支えてくれている常連様に「やっぱり香茶屋は違うよね」と思ってもらうためには、やることをきちんとやらなければなりません。
それが、味を守るということなのだと考えているからです。

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