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コーヒーのカップ選び。
公開日:2023年10月29日更新日:2023月10月29日
カテゴリ:テイスティング
コーヒーのテイスティングを学び始めてもう20年以上経つことになる。
テイスティングは分析力だとボクは考えているので、いろんな要素でカップの中の液体の味が変化しているのは、なぜだろうかと考えてしまう性格でもある。
そんなことを考えるのが好きなのだろう。
今日は、カップの中の液体の味が変化する要因の一つである、カップ選びについて書いてみようと思う。
液体は、何かの器に入れないと基本飲めない。
なので、何か器を用意することになる。
お店でお客さんに伝えているのは、コーヒーを飲む場合は、「底が丸いものを選んだ方が良いですよ」と伝えている。
それは、良質なスペシャルティコーヒーの場合には、油脂成分まで抽出するので、フィルターの目が粗いため「微分が出る」。
その微分が、底が丸いことで飲む度に対流しづらいので、微分が舞い上がりづらいのだ。
なので、底が丸い器を選ぶことが、まずは1つ目のアドバイスになる。
その次に、器自体で液体のクオリティが変化しているので、クオリティ目線の器選びを紹介する。
陶器 → 磁器 → ガラス → プラカップ
の順番でコーヒーの液体が滑らかになり、明るくなる。
これは、実際にボクが経験から判断して述べている。
陶器はコーヒーが重たくなってしまうので、コーヒーを飲む場合にはオススメはしていない。
一般的には磁器のコーヒーカップが多いのですが、磁器のカップの中でも味はさまざまに変化しますので、磁器が好きな人はいろんなメーカーのものを試してみると良いかと思いますが、良い磁器は価格が高くなります。
うちの奥さんは、夏でも冬でもガラスのカップを使っています。
底が丸いガラスのカップです。
最近はイオンなどでも比較的安くガラスのコーヒーカップやティーカップを販売していますので、そういうものから試してみると良いかと思います。
最後に、プラカップ。
これは、意外かもしれませんが、これも経験上で述べています。
テレビ番組で、生ビールを限りなく美味しく提供したいと思った中華料理屋の店主が、ビールサーバーを独自に改造して、そして器をガラスのカップではなく、あえてプラカップを使って提供していた。
ビール自体は大手メーカーの生ビールなので、ビールサーバーの改造とプラカップで、ビール好きはそこのビールがとにかく美味いと絶賛をしていた。
ボクはそのテレビ番組を見ていて、「この人は感覚で選べれる人なんだな」と思って見ていた。
一般的な人は「こだわってしまう」のに対して、感覚で選べれる人は「こっちが良いからだよ」という基準を持っている。
なので、選べれるようになると、その基準がどんどん育っていくものなのだと思っている。
人生とは、選択に対して、なにを選ぶのかだと思っている。
その選ぶための基準の学びが、テイスティングなのだと。