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コーヒー焙煎の味づくりのための考察。
公開日:2021年8月27日更新日:2021月08月27日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
想像でしかありませんが、絵画や今回の個展のように版画などの色彩の成り立ちの捉え方は、コーヒー焙煎をする者として、とてもよい学びとなった。
しかし、そのためにはフレーバーの中の「香りの色の情報」が感じられなくては、ボクが何を述べているのか、さっぱり理解できないことでしょう。
ですので、まずはテイスティングで香りの色の情報を認知するための学びをしなくてはなりません。
まずは、「感じられる」こと。
それがまずは大事。
そして、色の色彩美を表現するためには、重なり合ったときの色彩も考慮した上で、下地というのか、背景というのか、それらの景色を描く必要があり、そしてその上に重なったときに思い描く表現となるように、次の色を乗せていくことが求められるのだと言うことです。
なので考え方としては、ベース(下地・背景色)の色彩をどのように整えるのか?と、上に乗せる色彩をどのようなものにするのか?を考えなければならないと言うこと。
多分、美術を専攻している人たちには当たり前のことなのだと思うのですが、これをコーヒー焙煎にも適応させることで、その表現はすんなりと見る者の心にまで届くものだと思うのです。
そのためには、色彩を学ぶ必要があると言うことです。
そして、コーヒーの場合は、口の中で広がるフレーバーの情景なので、実は色彩だけで成り立っている訳ではないことを念頭に、味づくりのバランスの一環として色彩は捉える必要があるのですが、脳で感じる色彩はイメージとしてとても強いものなので、やはり色彩美としての表現をする方が心に届き易いのだと想像できます。
そして、この1〜2年のうちで学んだ「茶色はマットになりやすい。」ため、美しい茶色の表現をしてあげること。
これらのことを考えて味づくりをすれば、自ずと良質なコーヒーが出来上がるのだと考えられます。
そして、その上のステージの味づくりでは「空気感」を登場させるように考えて焙煎をすること。
難しいことだと思いますが可能性はあるのです。