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ブリティシュ・ベイクオフから、ラフ・パフ・ペストリーを使う。
公開日:2023年10月19日更新日:2023月10月19日
カテゴリ:お菓子づくりのこと
うちの奥さんが好きだと言って見ていたテレビ番組があった。
Eテレで放映されていた「ブリティッシュ・ベイクオフ」というイギリスBBCの番組で、イギリス全土から選ばれたアマチュアのベイカーたちが、出題されたお菓子を作り、その腕を競うというコンテスト番組。
ベイキングをする場所は、湖水地方を思わせるみどり豊かな広い庭園の中にテントを貼って、そのテントの中にベイキングをするための機材が整えられている。ベイキングだけでなくその周辺の映像がキレイなところがまた良いのだとうちの奥さんは語っていた。
今年、Eテレで放映されていたのは「ブリティシュ・ベイクオフ3」で、そのファイナルラウンドで出題されたお菓子は、「ラフ・パフ」という折り込みパイ生地を使ったピティビエというお菓子だった。
一応、辻製菓専門学校を出ているボクですが、「ラフ・パフ」という生地を知らなかった。
どうやらイギリスの家庭では、折り込みパイ生地を作る場合に、フィユタージュよりも成形が簡単な「ラフ・パフ」という生地を使う方が一般的だそう。
作り方もテレビを見ている限りでは、ミキサーひとつで出来そうで簡単そうだったので、いつか作ってみようとは考えていた。
そうボクは面倒くさがりなのだ。
以前、喫茶コーナーで提供していたモンブランには、毎日お菓子を作って提供していたので、市販されていた冷凍パイ生地を使っていたのですが、今年からは、週に一度だけと決めたことと、お菓子づくりも最終的な味のバランスを最優先することに決めたので、パイ生地も自分で作ることにしました。
その折り込みパイ生地を「ラフ・パフ」にしたのです。
カップケーキでの販売なのですが、一番下の生地にラフ・パフのパイ生地を使い、その上にクリームの湿気を吸わないように、ビスキュイ・サヴォア生地をキャラメリゼし、そしてその上にクレム・パティシエールとシャンティ、そしてマロン・クリームという構成で、シンプルに栗のクリームを主役として2つの食感の異なる相性の良い生地を使い、栗の風味と合わさるという美味しさを考えた「栗のモンブラン」になります。
提供は、今週の10/22(日)から、毎週日曜日のみです。