読み物。
Blog
ローストの味づくり目線のカッピング。
公開日:2023年9月10日更新日:2023月09月10日
カテゴリ:テイスティング, 感覚のはなし
仕入れの際に行うコーヒーテイスティング(カッピング)では、テレビなどでご覧になったことがある人もいると思うのですが、”ピーッ”と音が鳴るくらい勢いよく吸い込むということをする。
なんでそんなことをするのかを疑問に思う人もいるはずだ。
そんな一人がボクだった。
なんで、そんなに勢いよく吸い込まなければならないのか?
そういう疑問が実は大切なのだとボクは思っている。
結論から言うと、コーヒー生豆の仕入れで見なければならない点は、そのコーヒー生豆のポテンシャルである。
それ以外の情報は必要が無い情報となり、その必要の無い情報に翻弄されることのないようにチェックをするために、カッピングでは勢いよく吸い込むという手法を取ることに気づいた。
しかし、ローストでの味をチェックする場合では、仕入れで行う勢いよく吸い込む生豆のポテンシャルを見るカッピングの仕方では見えづらくなってしまう味わいがあるため、ボクは普通に飲むようにカッピングをしている。
そのほうがローストと素材のポテンシャルとの双方のバンラスが感じられやすいからそうしている。
意図して何を見たいのか?
そういった目線で取り組むことで、いろんな意味が理解できるようになるし、そしていずれ狙って感じられるようになるのだと思って取り組むようにしている。
ボクの持論は、「感じ取れなくては良いものを作ることは出来ない。」
だから、感じ取れるようになるための感覚を育む学びが最優先で大切なのだと思っているのだ。