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「美しい」という表現。

公開日:2023年8月24日更新日:2023月08月24日
カテゴリ:良質さのお話。

「美しい」という表現。

先日出向いたイベントで、その主催者の方たちが当店の水出しアイスコーヒーを召し上がってくれた。
だいたいイベント出店では当店は片付けが遅く、いつも片付けがビリになってしまうのですが、最後まで片付けをしているとその主催の中の一人の女性が当店の水出しアイスコーヒーの感想を語ってくれたのです。

その言葉の中に「美しい」という単語が含まれていて、なかなかコーヒーを召し上がったときの印象の表現として「美しい」は出てこないので、「おっ、この人は分かっているな。」と思ったのです。

ボクはかれこれ25年以上コーヒーの良質さについて学んでいるので、良質な味わいの印象として「美しい」が最上級であるのだと思っていますが、そのためにはある程度フレーバーの景色の「光」が見えていないことにはそのコメントは登場しませんので、ボクは「質の良さを学んでいる人なんだな」と想像しました。
そして、「こういう味わいは、なかなか作れるものじゃないんですよね。」とポソリと言ってくれたのです。

良質さを学んでいると、「美しさ」とは何なのか?
という疑問が浮かびます。
自分は本当に美しさとは何なのかが理解できているのだろうか?
とか、そもそも美しさの定義とは何なのか?
とか。

そして、ある時から美しさに対しての共通点を探すようになりました。
すべてのモノやことから、いろんな人が指している美しさに対しての共通点です。
すると、美しさには「光」が関係していることに気づいたのです。
その光が、どのような状態であるのか?そこが大切なのだと。

だからこそ、作り手が表現している光の彩色を感じ取らなくてはなりません。
そこに、作り手の思い描く「美しさ」が潜んでいるからなのです。

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