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明るい酸味は、光りのイメージ。

公開日:2023年8月11日更新日:2023月08月11日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。

明るい酸味は、光りのイメージ。

昨日来店してくださった常連さまが、ボクの話している「良質なコーヒー」を飲むための取り組みを実践してくれるようになった。
ひとつは、当店のミルで挽いた「粉」でコーヒー豆を買ってくれるようになり、そしてもう一つは当店がススメているサントリーさんが販売しているミネラルウォーターの「南アルプスの天然水」をわざわざ使ってくれるようになったのです。

人は理解できないものは買うことが出来ないということをボクは知っているので、その常連さまはしっかりと感じ取れていることになるのです。
ミルとお水の違いは「透明感」の違いでもあるし、そして「質感」の違いでもあるので、どこを感じて美味しいと言っているのかは、もっと詳しく話を聞かないとわかりませんが、良質さに対しての選択肢はボクと同じ目線で感じていることになる。

そこで、それを選んでくれたのならと、今ひとつアドバイスをしたくなった。
それは、スペシャルティコーヒーにとっては大切な「明るい酸味」という印象について。

これは、最近ボクがスペシャルティコーヒーを学びだした頃のことを思い出して、そういえば「明るい酸味」を感じられるようになったころは目の前が開けた感じがして、楽しかったなぁと言うことを思い出したからだ。
その「明るい」印象が分かるようになると、明るさの反対にある存在も同時に理解ができるようになるからだ。
良質なものが理解できれば、その反対に位置する劣る存在も同時に理解できるようになる。
それが、良質さを学ぶことの本質なのだと思っている。

明るさは美味しさの指標のうちの一つに挙げられるけれど、明るさの反対に位置するものは劣る指標に当てはまることをすぐに理解できるだろうから、それらの香りの情報が持つ「明るさ」という情報を意識することで、今までの食の楽しみ方から香りの情報を見ることの手助けになるのだと思っている。

そして、その明るさの正体は脳内で感じる「光り」のコントラストなのだと感じている。
なので明るい酸味は、その印象が光を感じるように明るいのである。

しかしながら、良質さを学ぶと「明るい」状態が最上級な良質さな訳ではないことを知ることになるのだが、まずは「明るい」が分かるようにならなければ、その先の良質さは絶対に理解が出来ない。
感覚の成長には、学ぶ段階があり、まずは「明るい酸味」を理解できることで、それは次に繋がるからだ。

なので、ボクもそうだったようにまずは「明るい酸味」という印象を理解できるようになると、食べたり飲んだりしたときにいろんなことが感じられるようになってくるので、ぜひ取り組んでもらいたいと思っているのだ。

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