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コーヒーは「茶色」の特性を利用して表現をしている。

公開日:2023年7月27日更新日:2023月07月27日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

コーヒーは「茶色」の特性を利用して表現をしている。

先日、東山魁夷さんの言う「青色」のことを少し書いたが、本当は青色に対してはもっと深い意味があることを魁夷さんは述べている。

しかしながら、コーヒーではその青色はどうやっても登場しないのである。
だが、青色の変わりにローストの茶色に置き換えて、描写することでいろんな表現は可能になる。
静けさの登場のさせ方や、はかなさや寂しさ、そして優しさや憧憬さ。
相反するもののように感じるが、青色や茶色にはその相反する両者が同じ時間軸に一緒に佇む要素があるのだと思えるようになった。
だからこそ、人々を魅了するのだと。

それくらい茶色の特性をそのまま嗜好できる飲料は少ないのだと気づいた。
そして、その茶色はローストの色彩である。
だからこそ、その茶色の色彩を焙煎士が表現をしている味づくりを見て感じて欲しいのだ。

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