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トロピカルフルーツってすごいと思う。

公開日：2021年7月30日更新日：2021月07月30日
カテゴリ：焙煎の味づくりのこと。

最近すごいなぁと思うようになったのは「トロピカルフルーツ」。
そう南国のフルーツの素晴らしさを痛感するようになったのです。

そして、皆さん忘れていると思うのですが、コーヒーも南国のフルーツ、「トロピカルフルーツ」なんですよ。
だから、コーヒーのフルーツ感も素晴らしいものがあるのです。

トロピカルフルーツのどこが素晴らしいのか？
それは、複雑さと言って良いのだと思っています。
ボディがあるからこそ、華やかでボリュームがある。
だからこそ、複雑さが備わるわけです。

しかもその複雑さには、甘さのフレーバーの複雑さと、酸味のフレーバーの複雑さが挙げられ、しかも甘さと酸味で登場するフルーツ感が異なったりとするから、口の中で広がるフレーバーの経時変化がうっとりとするわけなのです。

そして、トロピカルフルーツを食べる場合の食べごろは、完熟してしまう手前が素晴らしく美味しいのです。
せっかく甘さと酸味のフレーバーが両者とも豊にあるわけなので、完熟させることで酸味を甘さに変化させてしまうとその存在が楽しめなくなってしまいます。
しかも、その甘さが重たくなってしまうのです。

ですので、当店の場合もスペシャルティコーヒーのフルーツ感である、酸味と甘さのフルーツ感を爽やかに両方とも残すローストに取り組んでいる訳なのです。