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感動するフルーツを分析してみたところ・・
公開日:2021年7月29日更新日:2021月07月29日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。, 良質さのお話。
最近、感動するフルーツなどを食べたときの分析をしていて気づいたことがあった。
ちょっと前に気づいたことは「爽やかさ」だった。
フレーバーの中に感動するものには「爽やかさ」があるのだ。
華やかなフルーツ(トロピカルフルーツやストーンフルーツなど)だとしても、酸味には「爽やかさ」がある。
ここまでは、理解ができていた。
そしてつい先日、新たな気づきがあった。
それは、「果肉や果汁の甘いフレーバー」があると言うこと。
多くの人は、そんなの当たり前だろ。
と思うかもしれない。
だけれど、これらを感じるためには、フレーバーを細分化できるようにならない限り、ボクの言っていることが理解できない。
この両者が存在しているからこそ、フルーツ感がより豊に感じ、そして感動する。
だからこそ、スペシャルティコーヒーのローストの味づくりでは、この両者を登場させるような設定を見つければいいのだと分析ができる。
ですが、これが難しい。
フルーツの果汁を思わせる甘さと、爽やかさを感じさせるフルーツの酸味をひとつの液体の中に登場させなければならないのですから。
ですが、JCRC2018の大会で触れた他の競技者の焙煎の技法と今までのボクが培った焙煎の技法とを合わせる取り組みをするようになってから、いろんなローストの技法の意味が理解できてきている。
酸味と甘さを登場させる技法とそのロジックなど。
それらは、ひとつひとつの設定の合わせ技で、微妙なバランスの上で成り立つものであることも理解が出来てきました。
しかし、味づくりは技法だけ理解していても、目指す味づくりで良質な味づくりは出来ません。
しっかりと、焙煎者が良質さの分析が出来ていて初めてそれを作り出すことが可能となるからです。
ですので、感じるための感覚とそれを作り出すための技術の両者が合わさって初めて目指す味づくりができるようになるのだと言えます。
ちなみに、「感動するフルーツなど」とは、ゴディバが提供している「カカオフルーツジュース」もそのひとつです。
それを飲んで感動したのなら、ボクの作るコーヒーでも感動することでしょう。