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大脳辺縁系で香りの情報を処理をするルート。
公開日:2021年7月28日更新日:2021月07月28日
カテゴリ:感覚のはなし, 講座。
今週の定休日を利用したビオあつみさんの講座に小学生5年生のお子さんを連れて来てくれた受講者の方がおられました。
こんなことボクが言うのはなんですが、大人になるに従い「感じる」という感受性が劣っていってしまうものなんじゃないのか?と思うことがあります。
実際、今回の小学5年生のお子さんは、ボクたちが説明をするフレーバーの情報を感じ取れている気配がありました。
しかし、大人になってしまうと、いろんな知識や情報が入ってきてしまうことで、頭でっかちになってしまい、大脳新皮質で情報処理をしてしまうことになっているように思うのです。
子供の場合は、まだ知識や情報が多く脳に入っていませんので、感受性を用いながらいろんな情報を処理しているのではと思えます。
大切なのは、大脳新皮質だけで処理をするのではなく、香りの情報のみ嗅覚で感じる情報を大脳辺縁系で処理をするルートがあるのです。
そちらのルートで、香りの情報を処理することで、感情に働きかける作用があるのです。
でも、そんなのどうしたらそっちの大脳辺縁系のルートを通るのかなんて誰も分かりません。
しかし、感情に作用しているかどうは、自分自身が感じることができます。
ですので、感情に作用した時が、大脳辺縁系のルートを情報が通った時であると考えられます。
どのようなことをしたら、そのルートを通るのか?
そこが、大切なのだと考えています。
大人になると、「香りの色の情報」が見える人は極端に少ないのですが、たぶん小さいお子さんであればあるほど、「香りの色の情報」は普通に見えているように思っています。
ですので、小さな頃から嗅覚のトレーニングを行っていれば、当たり前のように感じ取れるようになるのではと思うのです。