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茶色を分解する。

公開日:2023年6月23日更新日:2023月06月23日
カテゴリ:論理的な考え方

茶色を分解する。

光の色を作る場合は、「赤・青・緑」を混ぜ合わせることで、色が登場していると言われている。
ローストの色は茶色であると理解をしているが、茶色とひとことで言っても茶色の幅は広いのだ。

東山魁夷さんの水墨画を見て気づいたことは、濃淡で色彩は変化をしているということ。
コーヒーカップの中のコーヒー液体の色を見ると、黄緑色やオレンジ色、赤色というグラデーションがあり、カップ中央の液体が深く色の重なりが厚い部分で茶色になっている。
液体の色とフレーバーの色はリンクしているので、見た目が真っ黒なコーヒーはロースト臭に支配されているので、ローストの色を意識をすることで、結果フレーバーは変化することになる。

なのでローストの茶色をどう色づくりするのか?と言うことがローストであるのだと考えることができる。
そもそも、茶色は光の三原色から見ると「赤・青・緑」から成り立っているのだから、その三原色を意識して、思い描く茶色を作ることがロースト技術なのだと思ったのだ。

そして、今日ローストしたコーヒーをカッピングして気づいてしまったことがある。
それは、素材を活かすのではなく、素材がローストによって活かされるのだとカッピングから感じ取り、そして理解した。

もっと正しく言うのなら、素材はローストにより活かされ、ローストは素材により活かされている。
そして、両者を活かすためのアイテムは「想い」なのである。
なので、想いは技法でもありスキルでもあり感覚でもある。

今まで、素材を活かすことが良いものだと思い込んでいたがそうではない。
活かされるためにすることこそが大切なことなのだ。
その意識が大切であったのだとカップの中のコーヒーが教えてくれていた。

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