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そもそもコーヒーの本質ってなんだ?
公開日:2021年7月24日更新日:2021月07月24日
カテゴリ:良質さのお話。
最近になって当店のHPのテイスティングの基礎講座のことを読んで興味を抱いてくれる方や、直接お店にご来店の際の会話の中のやりとりからその講座に興味を抱いてくれる方がチラホラと耳にするようになってきた。
今日もとある常連さまとの会話の中で「本質」という言葉が何回も登場していた。
ところで「本質ってなんだ?」とボクはよく思ったりする。
それは、モノゴトの始まりのところまで辿っていかないとそれを認識できないとも思っているので、そもそもコーヒーの、食の本質ってなんなんだ?という思いがある。
ボクは感覚(嗅覚)が鈍かったこともあり、どうしたら嗅覚が成長するのか?そのロジックを探っていたところがあります。
そして、嗅覚を成長させるための取り組みが、ぼくが20年かかって少しずつ嗅覚が成長できてきたことで、そのロジックがどんなものであるのかが理解できてきました。
ロジックを構築するためには、その工程を細分化していかなくてはいけなくて、嗅覚を育成するためのロジックを構築するためにいろんなことが理解できてきました。
すると、香りの情報には、当たり前のことなのですが「鼻から嗅ぐ香り」と「口の中で感じる香り」の2種類があることが実はとても重要なのだと気づきました。
舶来の言葉で言うと、アロマとフレーバーの2種類の香りです。
そして、香りの学びのためには、その両方の香りを認識することが大切なのだと。
ここまで来るのに20年もかかってしまいました。
そして、この重要さに気づいている人がどれだけいるのだろうか?
ほとんどの人たちが、それに気づけないからこそ、味を作り込んでしまうのだろうとも考えられます。
ボクもそうでした。
本質とはなんなのか?
それは、たぶん自然界の中にあって、人の中には無いものなんじゃないのか?
だからこそ、自然の中で感じ、そして自然の中で学び、自然の中で気づくしかないものなんだと思えています。
当たり前のようにそれは存在しているのに、それに気づける人がほとんどいない。
なので、そこに気づけるようにすることが大切なのだと。
そして、なぜ?テイスティングの話から「本質」の話になっているのか?
ボクには、そこが繋がっていると思っているからなのです。