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別の角度から同じものを考える。

公開日:2023年5月20日更新日:2023月05月20日
カテゴリ:感覚のはなし, 論理的な考え方

別の角度から同じものを考える。

ボクの頭の中は「良質さ=美しさ」の成り立ちのことと、ローストの成り立ちを考えることで一杯だ。

コーヒーのローストを語る上で大切なことは、最終的な味づくりの景色である。
そのローストで味づくりされた景色を、いかにイメージとおりの美しい景色を再現するのかが焙煎士の腕の見せ所でもあると考えているのですが、ローストの設定は頭の中で思いつく数だけ存在するため、その設定の組み合わせとイコールになる味づくりの成り立ちをまずは理論的に理解することが求められるのだが、複雑に絡み合った設定の場合にはその理解が進まないことがある。

そうした場合に、別の角度から見ることにしている。
焙煎記録から設定を見ているだけでは見えてこないことが、グラフに置き換えたりすることで見えてくる可能性があるからだ。

すると「そういうことか!」と理解が進み、成り立ちの論理の理解にまた一歩前進したりするので、そういった「別の角度から見てみる」ということをしている。

なぜそこまでして考えるのか?
それは、ローストの味づくりがとてつもなく難しいから。
酸味も甘さも粘性も透明感も、すべてローストによって登場したり、登場しなかったりしてしまう。
素材のポテンシャル+ローストのポテンシャルの融合なのである。

なのでローストによって登場するフレーバーの景色と、素材の味わいの引き出し方、それらの部分が融合して味わいとして成り立っている。
どこの設定をどうしたら、登場させたいと考えている箇所が登場し、登場させたくない箇所は登場しづらくなってくるのか。
一筋縄ではいかないからこそ難しく、そして面白いのである。
だからこそ、成り立ちを感覚で把握し、そして論理にはめ込み再現できるようにするのである。

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