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理屈じゃない味づくりがある。
公開日:2023年5月12日更新日:2023月05月12日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
味づくりを日頃から考え取り組んでいると、「理屈じゃない」という美味しさの味づくりに直面する。
そのような現象は大抵のところ失敗だと思っている味づくりから発見される現象で、なので意味がわからないのだが、それが良いローストなのだとフレーバーが語っている。
そして可能性を秘めていることも理解できている。
しかしながら、今現在の自分の頭の中にある理屈では語ることが出来ないので、それをきちんと理解するために検証を行うことが大切なのだと思っている。
味づくりにおいて難しいことは、複数の設定で味づくりが成り立っているので、その複数の設定が重なり合うことの意味を理解することなのだと思っている。
それら複数の設定が及ぼす影響を検証し確認をしなければならないので、そこに難しさがあるのだ。
そして偶然出来上がってしまった美味しさを再現することこそが、味づくりにおいて一番重要なこと。
偶然から学び、それを意図して再現することがモノづくりとしては重要なことなのである。
なので、理屈から考えれらる味づくりには限界があるということ。
もちろん理屈も大事なのだけれど、感覚が教えてくれることと併せて取り組むことで、味づくりの可能性は大幅に進歩する。
ボクもこの手法が使えれるようになったのも、嗅覚が成長し感覚で感じられるようになってきてからだと覚えている。