読み物。
Blog
良質なスペシャルティコーヒーだけが、フルーツのような酸味を持っている。
公開日:2023年5月4日更新日:2023月05月04日
カテゴリ:良質さのお話。
GWに入って、新規のお客さまが多く訪れている。
まだまだスペシャルティコーヒーがきちんと認知されていないんだなぁと思いながら説明をしておりますが、基本的には良質なコーヒー豆でしか「フルーツを思わせる酸味」を表現できません。
当店の場合だと、アシディティ(酸の質)の項目で6.5point以上のクオリティがあるコーヒー豆に対して、ローストを浅く(ライト〜シナモンロースト)にしてフルーツの酸を表現しています。
ですので、「コーヒーの酸味が好きではない」と言われている人の多くは、上質なフルーツの酸のあるコーヒーを召し上がったことが無い可能性が大きいのです。
そしてもう一つ。
生豆のポテンシャルが高くても、ローストでフルーツの酸を表現することがとても難しいのです。
ですので、まず生豆のポテンシャルの高い(アシディティの項目で6.5Point以上の品質)コーヒー豆を使うことと、ロースト技術でフルーツの酸を表現できるロースト技術を持っていること。
この2つをクリアする「仕入れ」と「ロースト技術」が必要となり、そしてもうひとつそれらをきちんと表現するための抽出技術が必要不可欠となるということ。
フルーツの酸味を表現することは、実にレベルが高いことなのです。
ですが、ほとんどの新規のお客さまは、「酸味が苦手」だと思っていて、当店の酸味系のコーヒーも同じだと思い込んでいるので、それを選ぶことが出来ないでいます。
実際、今まで説明したことを伝え、酸味系のコーヒーにチャレンジしてくれるお客さまの多くは、「初めてこういうコーヒーを飲んだ!」とおっしゃられる人がとても多い。
ただし、酸味が本当に苦手な人には、その酸味が美味しく感じることはないと思われるので、チャレンジするのか好みのものを召し上がるのかは、自分自身で判断をしてみてもらえたらと考えております。
知っていて選ぶことと、知らないでいて選ぶことは意味がまるでちがう。
興味がありましたら、ぜひ酸味系のコーヒーを召し上がってみてもらいたいと思っています。