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コーヒーのローストと焼き菓子の味づくりの共通点。
公開日:2023年4月28日更新日:2023月04月28日
カテゴリ:テイスティング
2週間ほど前から焼き菓子の販売をはじめている。
コーヒーのローストの作業と焼き菓子の味づくりには共通点がある。
それは、焼き菓子に対しては、どのような素材を使うのか?で、香りとフレーバーの登場の仕方や骨格が変わるので、それを確かめ、完成度を高めていく作業には共通点があるのだと言える。
特に今回から取り組みはじめている「バター」と「小麦粉」のチョイスは、素材の時に嗅ぐ以上に結果として変化が大きいことを知った。
何を使うかは、何を選ぶかということ。
こだわりで選んでも、感動する美味しさは作ることはできないからである。
選んだ素材は、焼き菓子の場合では、他の材料と組み合わさることで、引き上げたり、引き上がらなかったりする。
相乗効果ってやつだ。
良い素材の仕入れとは、想像を遥かに超えるほどの相乗効果になることを、今回気づきはじめている。
当然、いろんな素材の良いところを引き上げてくれる食材を選ぶことに、仕入れの意味があるのだと考えているので、それらを仕入れる意味を、焼き上がった商品を食べて感じることが大切なのである。
コーヒーの場合では、ボクはそれをロースト目線のカッピングと呼んでいる。
焼き菓子の場合では、なんと呼ぶだろうか?
その素材を使うことの意味を確かめるための試食と呼ぶのだろうか。
それぞれの食材を補い合い、それぞれを引き上げる効果のある素材を選びたい。
すると、その美味しさは想像を遥かに超える美味しさへと繋がっているからである。