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感情に響かせるための選択をすること。
公開日:2023年4月22日更新日:2023月04月30日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。
ここ数年でわかってきたことは、良質なものは「感情」に響くものであるということ。
そのためには、素材を仕入れる目利きがとても重要であることも、理解できてきたこと。
その次に、仕入れたその素材を、感情に届くために「活かす」という取り組みが大事。
コーヒーで言えば「ロースト」の部分です。
ローストのダメージを与えないように、そして素材のポテンシャルを見抜き、ローストのポジションを見抜き、その素材にあった表情を登場させられるように整えることが大事。
そして、最終的に飲める状態にする抽出で、素材とローストの良質な表情を登場させてあげること。
ここまですることで、感情に響く良質な液体となってくれる。
そのためには、すべての分岐点で、すべての選択で、感情に届くための「選択」を間違えないようにしなければならない。
その判断こそが「良質さを判断する感覚」ということになる。
そうすることで、より感情に届く要素が大きくなるから。
そして、それを養うための学びは、テイスティングにおける香りのインプットの学びとなる。
香りのインプットの学びの極意は、脳内のマッピングにある。
ここまで理解しなければ、良質なものを提供することができないため、だからこそ、本質を提供してくれるお店、またはそれを表現できる人がとても少ないのはそういうことなのだと気づいている。
だからこそ、ボクはそこに気づいてしまったし、そうなりたいと思っているので今も学んでいるのです。