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その素材を使用する意味が伝わる美味しさを目指す。

公開日:2023年4月6日更新日:2023月04月06日
カテゴリ:お店のこと。

その素材を使用する意味が伝わる美味しさを目指す。

以前、「意味が理解できる」という美味しさの話を書いた。
フレーバーの情報をいろいろと読み取れるようになり分析ができるようになることで、その素材を使う意味が理解できるようになるというスキルの話だ。

そのスキルを使うことで、逆に言えば、意味が理解できないものは使う必要性が無いということでもある。
良質な素材は高額なので、良質な素材を使ってみたところその意味が理解できなかったとしたなら、そこまで良質な素材じゃなくても良いという訳である。

今までの経験上、お菓子づくりでは、良質な素材を使うのだとしたなら、すべての食材で劣るものを使うことができなくなる。
それは、レシピの中でどれか一つでも劣る食材があった場合に、その一つを使ってしまったがために、他で良質なものを使っていたとしてもその一つの食材のために全体の風味が落ちたものとなってしまうからだ。
だからこそ、良質な美味しさを目指すためには、劣る風味と良質な風味の理解は欠かせないスキルとなっており、ある程度の繊細な風味を読み取れることのできる嗅覚が必要不可欠なことは理解できることだろう。

なのでフレーバーの情報から「意味が理解できる」という情報を読み取れるようになることは、バランスを整える上でとても大切なスキルなのだと考えることができる。

今のところ、卵は以前使用していた「放し飼いの有精卵」のものを取り寄せることとしていますがその値段は以前と比べると倍近くしていて、その他の食材は一から見直していくので、今週中にいろいろと素材を仕入れて、来週くらいから実際に試していきます。

特に高額になるのがバターなので、バターはいろいろと試してみて、決めたいと考えています。
エシレバターにすると1個当たりの原価が跳ね上がってしまうので、もしもエシレバターを使う意味がなかったら、他のものにしたいと思いますが、その意味が伝わるものならば使ってみたいです。

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