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記憶の仕方。

公開日:2023年3月12日更新日:2023月03月12日
カテゴリ:感覚のはなし

記憶の仕方。

脳の記憶力のことを以前テレビ番組で説明してくれていたのですが、それほど膨大な情報を記憶できる容量ではないらしい。
だから、必要な情報と必要でない情報を分類し、必要な情報だけを寝ている間に記憶する脳へと移し替えるそうだ。

元々ボクはそれほど記憶力が良い方では無いので、ローストの設定の成り立ちを理解するにしても、ダンパ装置とインバータ装置での扱い方において、使用頻度の低いものの印象を忘れてしまう。
そのような時に、その設定を動かすための意味や「こうすると、こうなる」というHowtoを虎の巻的に用意しておくことで、忘れてしまった時のヒントになる。

コーヒーのローストにおいては、頭の中で思い描く「理論」は、経験上ことごとく真意からかけ離れているので、理論を実際に当てはめてローストし、それをカッピングして検証するところまでして、その理論の整合性を確認しなければならない。

味づくりは立体的であり、時間の経過による味わいの変化を含めると、味づくりは四次元的であるのだとも言える。
だからこそ、ローストによる四次元的な味づくりの設定の分析をすることは情報量が大きすぎるため、そのすべての情報を覚えることはボクには難しさがあり、だから印象として覚えていたりする。

記憶力が素晴らしい人だったのなら、すべての設定を覚え理解できているので、味づくりも簡単にできるのだと思うのですが、ボクの記憶力ではそうはならないので、人それぞれにあった覚え方でローストの設定を築き上げている。

そうした場合に、言葉は意味を表すものなので、言葉をしっかりと理解することも重要になる。
そして、その印象に合う言葉を選び記憶することが必要となる。
ローストは科学でもあるのだけれど、言葉選びを含めた文学的な要素も含まれている。

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