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新たなローストの技法(合わせ技)を模索する。

公開日:2023年3月11日更新日:2023月03月11日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。

新たなローストの技法(合わせ技)を模索する。

27年という歳月をかけて、可能性のあるローストの設定を見つけ出した。
その背景にあったのは扱いづらいローストのフレーバーが登場しやすい焙煎機の存在が大きかった。

蓄熱性が豊かな焙煎機の場合では、そこまでシビアなローストをしなくてもローストのフレーバーが劣る印象を与えないが、釜の蓄熱性が低く熱源の熱量が多く入り易い焙煎機の場合ではローストのフレーバーと素材の劣るフレーバーとが合わさり易く顕著に登場してしまうために、ロースト技術によって劣る味わいを登場させないように素材の個性を表現しなくてはならないため、ローストの成り立ちをしっかりと理解をする必要があるからこそ、焙煎機が技術を育ててくれるものでもあると思えるようになった。

もうこれ以上の設定は増やさなくても良いだろうと思えるくらい、いろんなローストの設定を考えてきたが、これからはその設定とその他の繋がりのある設定との関係性を探っていくことをしている。

バランスをとるためには、どこか一つの設定を動かした場合にバランスは崩れるものなので、他の設定も同時に動かすことでバランスを保たなければならなくなる。
そういった関連性を探っていくことで、今までにない印象のコーヒーをローストできるものであると考えている。

非凡さとは、普通のものでは無いものを指している。
良質さとは、非凡さでもあるので、ローストの非凡さを登場させることがローストの良質さでもあるのだと言える。
だからこそ次のステージは新たな技法(合わせ技)を編み出して、オリジナルの味づくりを模索するのである。

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