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ミネラルウォーターのブレンド。
公開日:2023年3月9日更新日:2023月03月09日
カテゴリ:テイスティング
常々、コーヒーを美味しくするには、「ミル選び」と使用する「水選び」が大事だと言っている。
選ぶ「ミル」や使用する「お水」で味わいの印象や良質さは、まったく変わってしまうからだ。
なので、登場する味わいが好みになる「ミル」や「お水」を選ぶことが大事なのである。
最近はここ浜松市では当店が推奨しているナチュラルミネラルウォーターである、サントリーさんの「南アルプスの天然水」がどこの量販店を巡っても販売しておらず、今までストックしていた「南アルプスの天然水」に同じサントリーさんの「北アルプスの天然水」をブレンドして使っていましたが、もう店舗の在庫も底を突きそうになってきたので、他のミネラルウォーターを飲み比べをして、使えそうなものを探している。
有力候補は、コカコーラボトラーズさんが販売している「いろはす」ですが、南アルプスの天然水と同じ北杜市白州町で採取されたミネラルウォーターになります。
カッピングする際の注意点は、コーヒーをカッピングするときと同じ100°Cで4分間浸け置きをして、同じローストのロットのものを使用し、使用するミネラルウォーターの違いを検証する。
選んだコーヒー豆は、酸味が強いがフルーツ感のある酸味を持つ「ケニア・ガタイテイ農協」。
「いろはす」を使ったコーヒーをカッピングをしてみると、まず口当たりの質感の良さを感じますが、柔らかくなり過ぎるためか酸味がしっかりと認識できず、酸味が少し沈んだ印象を覚えます。
「北アルプスの天然水」の場合は、透明感がありくっきりと味わえるが、酸味が少し重たくシャープに登場し、その少し重たい酸味が気になってしまう。
酸味が苦手な人の場合には「いろはす」をオススメしますが、酸味の良質な部分まではしっかりと登場しないので、スペシャルティコーヒーでもポイントの低いものや、ローストが深めのスペシャルティコーヒーやコモディティコーヒーを召し上がるのに適しているような印象を受けました。
北アルプスの天然水は、透明感があり酸味がシャープにしっかりと登場するので特に酸味が好きな方向け。特に重ための赤ワインなど好きな方には、その酸味の登場の仕方が向いているように思います。
同じコーヒー豆でも、お水を変えてみるとかなり印象が変わりますので、興味がありましたらお試しください。
そして、その2つのミネラルウォーターを目見当ですが、50:50でブレンドしたものをカップしてみるとあら不思議。
口当たりの良さを残しつつ、柔らかさとシャープさが混じるため「美味しい」という印象が素直に登場します。
なので当店でも、南アルプスの天然水が入手できるようになるまでは、「いろはす」と「北アルプスの天然水」のブレンドで対応しようと思っています。
当店のコーヒーファンの方で、南アルプスの天然水が入手できずに困っている方は、ぜひお試しあれ。