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型。

公開日:2023年2月16日更新日:2023月02月16日
カテゴリ:感覚のはなし

型。

NHKのテレビ番組で「明鏡止水~武のKAMIWAZA」というコンテンツがあり興味深く見ている。

レギュラー番組として今年から毎週放映されるようになり、見ているのですが、その中で武道の「型」というものが、どの流派でも存在している。
その「型」は、昨日ボクが書いたローストの「技法」と意味合いは同じであると思っていて、武道のことを説いているのですが、それはボクのローストにも繋がっているので面白い。

そして、その「型」は「表面的な部分だけ見ていてもダメで、裏の部分を感じることが大切」のようなことをその番組で述べていた。
要は、その型を日々の鍛錬で毎日続けていくことで、徐々に表面的な型だけではなく、影に隠れている部分までを含めて大事なのだということ。

まさしくローストの技法も同じで、技法を見て真似をすれば、そこそこのものは作ることはできるはずです。
しかし、それでは表現にまでは辿り着けない。
技法を習得し会得するためには、まさしく武道の型と同じで、日々の繰り返しのローストの中で、ローストの成り立ちを理解しなければ思い通りの表現はできない。

コーヒーの場合、そのためにはフレーバーが見れなくては話にならない。
ボクは元々嗅覚が鈍く、香りの情報が感じ取れなかったことで、20年以上前から嗅覚を磨く必要性があると考え、日々香りの情報を読み取れるようになるためには、何を意識して生活しなければならないのか?
そんなことを毎日のように考えて、そして思いついたことはなんでも試しながら過ごしていた。

感覚が向上していくことは、日々の意識しか手段は無いように考えていますが、諦めずに続けていけば、いずれ過去の自分よりは感覚は間違いなく向上していく。
そして、徐々にフレーバーが感じ取れるようになってきたことで、ローストのフレーバーが感じられるようになってきた。

そこが感じられるようになれば、あとはローストの成り立ちを一歩ずつ理解していくだけでいい。
すると、思い描くようなローストが少しずつできるようになってくる。

なので思い描くような味づくりをするためには、味づくりの成り立ちを理解するために、フレーバーの景色が見れるようにならなくてはならない。
そこが出発点であることに気づくことが始まりなんだと思っている。

型は基本である。
そこを深く理解するために、考え、意識していくことが大事なんだと思っている。

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