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認知症予防のトレーニングは、香りの嗅ぎ分け。
公開日:2023年2月4日更新日:2023月02月04日
カテゴリ:講座。
ウチの奥さんがテレビを見ていたところ、先日図書館で探して見つけた「香りの本」の著者がテレビで認知症予防のことについて説明していて、それを見たというお話。
まずは、認知症予防においては「嗅覚」はとても大事な役割を担っている。
香りを嗅ぐ行為は、嗅神経を刺激し嗅内野を刺激する。
その刺激は、脳の海馬を刺激する。
その刺激が、認知症予防に繋がる。
こう説明がされていた。
ちなみに海馬は、記憶を掌る器官であるので、香りの情報とセットでいろんな情報を記憶している。
では嗅神経の刺激とは、
1・香り(ニオイ)をイメージすること。
2・香りを嗅ぎ分けること。
この2つがトレーニングになるということ。
香りを嗅ぎ分ける場合には、柑橘系のフルーツを嗅ぎ分け比較することが認知症予防となると述べていた。
大切なことは、「嗅ぎ分ける」ということ。
食べて風味の違いを比べるのではなく、「嗅いで、その違いを脳で理解する」こと。
これはボクがテイスティングの基礎講座でいつも述べていることと同じ。
なので、テイスティングは認知症予防に繋がっているということ。
現代の特に若い世代は、イヤホンをして音楽を聴いていたり、食の美味しさを味覚で探す傾向が強いので、そのような生活を続けていくと認知症になる可能性が大きくなるとテレビの専門家も述べており、将来をとても危惧しておりました。
なぜ嗅覚が脳の働きに良いかというと、五感の中でも香りの情報だけが古い脳だと言われている大脳辺縁系で処理をされるためだと言われています。
この大脳辺縁系には、海馬や扁桃体も隣接しており、その領域は感情や情動に働きかけられると言われている。
そう。
香りの情報だけが、嗅神経を通りその分野の脳で処理をされるために、感情や情動にダイレクトに触れることに繋がっている。
だから嗅覚を鍛え、より感情に触れられるようになることで、飲食することが今まで以上に感情に届くようになる。
これは、ボク自身の体験によっても裏付けされていること。
なので、スペシャルティコーヒー専門的と営んでいる身としましては、良質さがなんで素晴らしいのか?
その理由は、感情にまで触れらる美味しさだから。
ですが、残念ながら以前のボクも含め、嗅神経で脳をきちんと働かせれる人たちがとても少ないために、香りの情報の良質な部分まで感じられる人たちが少ないため感動することができなかったりする。
同じものを飲食しても、「美味しい」と「感動する美味しさ」では、幸福度がちがう。
学ぶことは、自分の人生をより豊にするためのコンテンツ。
食べること、飲むことを好きな人たちはとても多いのですが、そこを学んでいる人はとても少ないのです。
そこを学ぶ講座が、当店で解説をしているテイスティングの基礎講座。
興味がありましたが、ビオあつみエピスリー浜松店で毎月開催している「フレーバーの景色を見るための講座」を是非受講してみてください。