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良質さとは「光」を表現しているもの。
公開日:2023年1月25日更新日:2023月01月26日
カテゴリ:良質さのお話。
良質さに対してずうっと意識し感覚を磨くためのトレーニングを続けてきた。
すると、良質さとは「光を表現しているもの」であるのだと認識できるようになってきた。
それに対して「感情までは届かない良質な状態ではないもの」は、光の表現ではなく、物質が登場していることが理解できる状態のものである。
これは、脳内で感覚として感じる状態を指すので、脳内で「風味を感じる」という状態を色彩に変換にできるようになることで、認識できるようになる感覚であるのだと思っている。
SCAJが発信しているスペシャルティコーヒーの定義の一文には「爽やかな明るい酸味特性があること」と明記されている。
今までの経験で理解した感覚により解説をすると「爽やか」であることが重要である。
対義語の「華やか」には重たさが介入してくるために、「爽やかさ」が重要であると定義として述べている。
そして「明るい」は、脳内で感じる風味の色彩が「明るさ」を指していることが重要であると示している。
その明るさは「酸味」から登場しているものが良いものであり、フレーバーの明るさではないことを定めている。
この「爽やかな明るい酸味特性があること」の一文は、短いながら本質を述べている一文であり、この意味の本質を理解するために、それぞれの言葉の持つ意味とその現象を感覚によって理解する必要がある。
それが理解できてくると、爽やかで明るい酸味特性を表現した場合には、「光の彩色が施された状態の液体が最も良質な状態である」とボクは思っている。
スペシャルティコーヒーの定義としては、「爽やかな明るい酸味特性があること」だが、ローストと抽出を経て「光の彩色を表現した状態の液体」が素晴らしいものであると思っている。
大切なことは、最終形としての良質さの状態を理解して、それに向かって取り組むことが、良質な美味しさには大切なのだということ。
だからこそ、最終形のコーヒーの液体にした場合の「良質さ」を理解するために絶えず向かい合うことがとても大切なことなのだと思っているのです。