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基礎。
公開日:2023年1月18日更新日:2023月01月18日
カテゴリ:ふと思ったこと。
過去の焙煎記録を読み返す機会があり、開店当時の2003年からさかのぼって読み返していた。
20年も昔の記録からは、ローストの成り立ちを理解しているはずもなく、今から思えば稚拙ではあるローストなのだが、そこで「基本」をしっかりと見てそして取り組んでいる姿勢を感じることが出来た。
その基本をしっかりと十数年もかけて取り組んできたからこそ、その応用になる今のローストが見つけられるようになったのだと感じた記録だった。
先日、テレビ番組で相撲の稽古をしているとある親方の映像が流れいた。
相撲の基礎は四股だと語っていた。
一見地味なので、その四股を真剣に取り組める力士は少ないらしい。
だけれど、その地味な作業の繰り返しの中に大切なことが見えてくるみたいだ。
世の中のどんなものであれ、必ず「基礎」と呼ばれているものがある。
実のところ、その基礎と呼ばれているものは、今までの歴代の経験者が誰しもがそれを「基礎である」と感じたからこそ、それが基本であるとその業界で言われる所以になっているはずなのだ。
ただし、それは本当に地味で面白味に欠けるために、そこと向き合える人は少ないし、その基礎の本当の意味にまで辿り着ける人も少ないからだと思っている。
ただし、それは言われ続けられているからこそ「基本」なのだ。
その基礎を蔑ろにして、その応用はあり得ない。
なので基礎を真剣に取り組むことが、いろんなものが見えてくるためには重要なことなのだと考えさせられている。
そして意外と忘れてしまいがちになるからこそ、それが基本なのだと認識をしなくてはならないのだ。