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自分の脳内に法則を重じて辞書を組み立てること。
公開日:2023年1月15日更新日:2023月01月15日
カテゴリ:テイスティング, 講座。
昨日、レンタル焙煎をしてくれたお客さんがいた。
昨年末に 焙煎体験講座をしてくれたお客さんが、引き続きローストをしたくてレンタル焙煎に取り組んでくれたのです。
ローストを終えた後に、そのお客さんがローストしたコーヒーをカッピングしてコメントをしました。
一応当店の場合は、スペシャルティコーヒー専門店なので、ローストされたコーヒーに対してクオリティの部分のコメントをしています。
どこがどうクオリティの良い表情があり、どこがどうクオリティの劣る部分が登場しているのかを伝えます。
そして、次回のローストを取り組むとするならば、どこをどう修正したいのか?
そこの味わいを修正するためには、設定をどう取り組むのかを考えなければなりません。
ローストは、そこまでが一連の流れとなっているためです。
そして、ほとんどの人たちは、ローストのフレーバーと素材のフレーバーを解離させて見ることが出来ませんので、それら素材とロースト両者のフレーバーの合わさった成り立ちが理解できません。
ですので、ローストによる味づくりが上手くなりたかったら、まずは「フレーバーの景色」が見れるようになることは必須で、その景色が感じられるようになったら次はフレーバーを分類して見れるようになることで、それぞれの分類されたフレーバーを思うように焙煎技術で融合させることで、オリジナルの味づくりができるようになるのです。
その香りの情報を分けて捉えれるようになるためには、テイスティングの学びで一番重要になる「香りの辞書」を脳内に組み立てることが求められるのです。
しかし、その辞書に求められるのは、香りの情報を「正しい位置に配置をすること」がめちゃめちゃ重要なのですが、ほとんどの人たちはその配置であり配列でありグループ分けでありカテゴリ分けの意味と分類の仕方を知らないままに香りのインプットをしているために、脳がきちんと機能していないのだとボクは分析をしています。
香りの情報を自分自身で索引しやすいように整理することが出来なければ、その香りの情報の意味を捉えることが出来るようにはならないのです。
ある法則に従って、香りの情報を脳内の辞書に配置することがとても大切なことなのです。
それらのことを教えているのが、「コーヒーテイスティングの基礎講座」です。
しかし、基礎講座とは言っていますが、フレーバーの景色も見れていない人には理解が難しいので、まずはフレーバーの景色がなんとなく理解できるようになってから、その基礎講座を受けることで理解が進むことだと考えています。
コーヒーのローストは、見よう見まねで誰でもが出来ます。
しかし、そこに良質さを登場させ、それを再現しようと考えた場合では、フレーバーの情報を辿れなくてはその再現は難しい。
まずは、フレーバーの景色の情報だけでも感じ取れるようになると、今までと美味しさに対する理解が変わってきますので、食べることが好きな方などにも、ぜひ取り組んでいただきたい学びでもあることを伝えたいです。
フレーバーの景色を見るための講座は、ビオあつみエピスリー浜松店さまの協力で、月イチで開催しておりますので、食べることが人生において重要な人や、プロの料理人など良いものを提供したいと考える人などにも是非とも受講していただきたいと考えてこの講座に取り組んでいます。