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まずは違和感を感じないもの、そして感情に訴えかけるもの。
公開日:2021年6月12日更新日:2021月06月12日
カテゴリ:良質さのお話。
違和感を感じるレベルは人それぞれ。
その違和感が登場しないものの中に、感情に訴えかけるものがあったとしたなら、それが良質なモノなのだと思います。
ですので、まずは違和感があるものは、出来るだけ違和感の無いレベルにしたいのです。
これは、コーヒーの味づくりでも、今取り組んでいるホームページの制作でも、どんなことでも同じなんだと思っています。
今は喫茶スペースが利用できなくなってしまっているので、ケーキを作っていないのですが、「もうケーキは作らないんですか?」と聞かれることがあります。
どうやら、ボクがいろんなものを作ることが好きだと思っているお客様も多いみたいなのですが、とても面倒くさがりなので、作ることはできる事ならしたくはない。(コーヒー焙煎は好きです)
ケーキ作りは好きではないけれど、違和感が見えてしまうがために、しっかりとした材料を仕入れ、そして出来るだけキチンとしたものを作らなければと思って作っていただけのことです。
違和感の元は、卵や牛乳で食べさせるエサだったりします。
それらを判断するためには、嗅覚で微細な情報まで読み取れる方が便利だったりします。
なので、言ってしまうのですが、コーヒーの場合は、抽出で違和感が色々と登場してしまいます。
それが、ペーパーフィルターであったり、使うお水選びだったり、どういうコーヒーミルを使うのかだったりします。
「出来るだけ違和感を排除する」を分析して取り組んだ結果、今の抽出法に辿り着いた背景があります。
それは、仕入れから始まって、ロースト、そして抽出とすべてが繋がっているからです。
その繋がりを無視して良質なものを作り出すことはできません。
その根本にあるものが「感覚(嗅覚)」なのだということです。
今も、より上のレベルを目指すために、嗅覚を育てるための取り組みは続けています。
感覚の成長はとても緩やかなので、根気よく日々の生活の中で意識をして向き合うことが求められます。