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窒素ガス充填の有効性。

公開日:2023年1月5日更新日:2023月01月05日
カテゴリ:お店のこと。

窒素ガス充填の有効性。

昨年の11月から窒素ガス充填包装をして粉での販売を開始した。
11月の大きなイベントで多めに粉で包装したものがあり、2ヶ月間常温で管理した窒素ガス充填を施したクオリティの確認と、その時期特有の深まる秋にローストの熱量を少し多めに与えたローストが2ヶ月経ってどのように味の変化となっているのかを確認したくて、袋を開けてカッピングしてみることにした。

すると、窒素ガス充填されていた粉の香りには「劣化」と呼ばれる香りは感じられず、そして抽出をしてカップしてみた。
焙煎直後のローストのフレーバーの濃厚さこそ無いものの、フレッシュな芳醇な美味しい香りがあり、そしてローストのフレーバーがまろやかになっていることで、しっかりとローストで味づくりされた「酸味」が焙煎直後よりもしっかりと見えるので、酸味が好きなボクには焙煎直後よりも美味しく感じたのです。

確かにあの11月初旬の時期のローストでは、ローストの熱量を多めに与えていたので、ローストのバランスも感じ取りやすく、振り返ってローストを見つめ直す場合には、とても重宝するなぁと感じた。

ローストのフレーバーの部分がまろやかになり、背景に配置をした酸味系のバランスが見えやすいので、ローストの感覚の育成にも学びやすいものなのかもしれない。
窒素ガスを充填して管理しておき、数ヶ月経ってから、もしくは来年の同じような時期にその症状を改善するための確認のためのカップを取っておくことで、修正は格段に上手くなるはずなのです。

劣化しないということと、ローストの熱量が多めに入っていたとしても数ヶ月後にはそのローストの熱量の味わいがまろやかになることで、同じコーヒー豆でも2度楽しめるようになる。
もちろん、密閉した袋に入れて冷凍庫で保管しても同じような楽しみ方ができるものだと思いますが、その際の大切なポイントとしては「ガスバリア性の高い」という袋を使用すること。

ガスバリア性が高いと冷蔵庫のニオイも吸着しないし、コーヒーの香りも冷蔵庫に放出しないので、コーヒー豆にも冷蔵庫にも優しい。
保管する際は、少し袋はお高めですが、ガスバリア性の高い袋をお薦めしております。

これまでも賞味期限が切れたドリップバッグで窒素ガス充填の「劣化しない」という有効性は感じていましたが、半年後、一年後とその有効性を確かめたいと考えています。

知識や情報だけでなく実際に感じて確かめること。
それが大事なことだと考えていますので。

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