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意識する対象に向くこと。

公開日:2022年12月28日更新日:2022月12月28日
カテゴリ:感覚のはなし

意識する対象に向くこと。

<年末年始のお休み>
12/31(土)〜1/3(火)までお休みをいただきます。

1/4(水)の営業時間は、10:30 ~ 17:00まで、
1/5(木)より通常営業となっております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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味づくりの技術が向上すると、ほんとローストによる味づくりは狭い設定の場所を探ることなんだと思えるようになってきた。

ただし、これは27年も続けてきたことで言える狭さなので、ローストをはじめたばかりの頃の狭さとはまた感覚が違う意味であるのだと思っている。
経験を積むことと、感覚が成長したことで、その狭さの理解が感覚で判断できるようになった。

透明感の意味の幅も広く、いろんな意味の透明感がある。
今回、また透明感の意味の理解と、それを登場させるロジックをひとつ技法的に理解をした。
ただし、とても狭い設定なので、それを安定して登場させるためには、感覚でキチンと覚えるしか手段はなく、そしてその設定の箇所も連動しているので、連動して動かさなければならない幾つかの設定の味づくりを感覚で記憶するしかないように思っている。
要は合わせ技で、そのために感覚と経験はリンクさせなければならない。

 

昨日の夕方、最近当店のコーヒーをちょくちょく購入してくださるようになったお客さまが来店してくれた。
そして帰り際に、「わたしの味覚はどこまで理解できているのか解っていませんが、味覚は成長できるんですか?」と質問をされた。

もちろん味覚は成長することができるが、その返答の前に「意識」が間違っていると思ったので、
「味覚を意識するんじゃなくて、風味(フレーバー)を感じとる意識が大切なんですよ。」とボクは返答した。
もちろんその返事のあとに、出来るだけ詳しくその意識の説明をしてあげた。

感覚の成長のためには、意識がとても重要。
味覚で意識している人は、意識的にも無意識的にも味覚を探してしまっている。
でも風味が重要だと思う人は、意識的にも無意識的にも風味を探そうとする。
何かを得るためには、まずは意識を向ける対象を選ぶことがとても重要なことなのです。
そこを間違っていると、いくらトレーニングを積み重ねても身につきませんので。

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香茶屋では、店主である私が歩んできた道を分析し、感覚が成長していく歩み方を伝えてゆくことで、正しいロジックのもとで各講座の「学ぶ。」が運営されています。

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