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酸っぱいと美味しいの違いは?
公開日:2022年12月21日更新日:2022月12月21日
カテゴリ:感覚のはなし
今週の12/24(土)は、「サザンクロス商店街・あさ市」にも出店をしておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
(※”あさ市”は、コーヒー豆、ドリップバッグの販売になっています。)
年末年始のお休みなのですが、
年末は12/27(火)は営業しまして、
12/31(土)〜1/3(火)までお休みをいただきます。
1/4(水)の営業時間は、10:30 ~ 17:00まで、
1/5(木)より通常営業となっております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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急に寒くなると、味覚は酸味を強く感じ甘さを感じにくくなるのだと認識をしている。
なのでローストで甘さが登場するように設定を変更したりしている。
先日出店していた「アクト通り・ふれあいディ」のことだった。
出店していたうちの奥さんが面白い話をしていた。
ふれあいディもドリンクの提供がないので「試飲」でコーヒーの味を知ってもらうようにしていた。
花ブレンドを試飲させていただいていたのですが、花ブレンドの試飲を勧めた際に、親子づれで来ていた母親と娘さんが試飲した時に、娘さんは「すっぱい!」と言って酸っぱい顔をしていたのですが、お母さんは「美味しい」と言ったそうです。
同じ家庭で同じものを食べているはずなのに、一人は「酸っぱい」と認識し、片や「美味しい」と認識する。
これは、味覚的なものの代表的な人の認識の違いの面白い例えになります。
人は経験値が増えていくことで、酸味を美味しく感じられるようになると聞いたことがあります。
ワインなども、まだ経験値が少ない時には、あまり美味しく感じないのですが、年を重ね経験値が増えてくることで、酸味の情報の美味しさがわかってくると、ワインの酸味の美味しさに魅了されるというわけです。
なので、急に寒くなると酸味を強く感じ、甘さを感じにくくなるので、甘さを登場させるローストを施すのですが、肝心なことは「酸味は残さないければならない。」ということ。
フルーツの酸味は残っているけれど、ローストの甘さも添加されている。
ここがとても重要な美味しさなのだと考えています。
しかしながら、そういう味づくりはとても難易度が高く難しいのですが、そこを目標にして取り組むことで、徐々にそういう表現ができるようになってくるものなのです。
なので、当店のローストではしっかりと酸味は残りつつも、ロースト由来の甘さの表現も登場している。
フレーバーではなくて、酸味が登場していることが重要なのだと考えて取り組んでいるのです。