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販売を開始。

公開日:2021年5月29日更新日:2021月05月30日
カテゴリ:お店のこと。

販売を開始。

昨日ご報告しました「ホンジュラス・エルロブレ農園・ナチュラル」のコーヒー豆をweb販売を始めました。

香茶屋では、あまり積極的に「ナチュラル」を仕入れませんが、この「ホンジュラス・エルロブレ農園」は久しぶりの「ナチュラル」です。
あまりコーヒーのことを詳しく知らない人は「何を言ってるんだ?」と、意味がわからないかもしれません。

コーヒーは農作物で果物です。
コーヒー豆は、その果物であるコーヒーチェリーの「種」ですので、果実を収穫し、その果肉を取り除いて「種子」を乾燥させるのですが、安定して保管するためにその種子の水分値を13%以下にしていくまでの工程を生産処理工程と呼びます。

そして、その果肉から種子を取り除く工程が大まかに3つあり、それを「生産処理方式」と呼びます。
実のところ、その生産処理方式で、登場するフレーバーの特徴も変化します。
ですので、生産処理方式の記載はとても大事で、1つ農園でも、生産処理方式をいくつも変えて行う農園が多いのです。
特に近年、マイクロロットという小ロットで栽培地や生産処理を細かく分けて差別化する流れがあります。

大まかに3つの生産処理方式は、
1・ウォッシュド(水洗式:大量の水を使う方式)
2・パルプドナチュラル(水洗式:少量の水を循環させる方式)
3・ナチュラル(自然乾燥式)
と呼ばれています。

1はクリーンな酸味が印象的で、2は別名「ハニープロセス」とも呼ばれ「ハチミツのような甘さが登場する」とも語られます。
3は果肉を除去せずに、天日乾燥によって時間をかけて乾燥させる方式で、天日で乾燥させることで、優しくて柔らかな甘さや酸味が登場すると言われています。

ですが、どの方式もクオリティは「人」によります。
きちんと論理的に取り組まれ管理されたものは、素晴らしいコーヒーに仕上がるのですが、いい加減に管理された生産処理工程はそれなりのクオリティに仕上がります。

今回の「ホンジュラス・エルロブレ農園」はナチュラルの生産処理ですので、優しくて柔らかな酸味と液体に仕上がっているのですが、フレーバーの特徴は果肉の部分の甘さが登場する印象があります。
コーヒーチェリーもストーンフルーツ(核果)に含まれますので、華やかなストーンフルーツ系のフレーバーが多く登場していることが伺えます。

酸味(Acidity)は、ストーンフルーツ(オレンジ〜赤色の核果の酸)、マリック(赤いリンゴの酸)、タータリック(赤紫色のブドウの酸)。

フレーバー(Flavor)は、ベリー(赤いラズベリー、赤いストロベリー)、ストーンフルーツ(オレンジ色のアプリコット、赤色のチェリー)、赤いリンゴ、赤〜赤紫色のブドウ、トロピカルフルーツ(オレンジ色のパッションフルーツ、オレンジ〜赤色のカカオ)
Flavor(ベース):ストーンフルーツ(赤いチェリー)、ブドウ(赤いブドウ)、カカオ(オレンジ〜赤色)
Flavor(ロースト由来):キャンディ(赤色)

とコメントしました。

良質なコーヒーになると、様々なカテゴリのフルーツ感が豊に登場しますので、この「ホンジュラス・エルロブレ農園・ナチュラル」もかなり優秀なコーヒーであることが伺えるのです。

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