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フレーバーと質感。
公開日:2022年10月14日更新日:2022月10月14日
カテゴリ:お店のこと。, 感覚のはなし
先日の大雨のあと、ここ浜松市で水道の水が「ニオう」という小さな騒動があった。
うちの嗅覚が敏感な奥さんも、朝の歯磨きのときやシャワーがニオってと、その不快さを語っていたのだけれど、ボクはそこまでの不快さは感じてはいなかった。
その一件のこともあって、ボクの嗅覚の鈍さのこともかんがみると、どうやらボクは香りの情報よりも「質感」で良質さを判断しているように改めて思ったのだった。
テイスティングを学ぶと理解できてくるのですが、口内で感じている情報は、香り、味覚の味わい、質感、そしてそれらの余韻という情報に分けられるように思っている。
確かに、嗅覚のトレーニングで、香りの重さから伝わる広がりや香りの色の情報などはキャッチができるようにはなり、「フレーバーの景色」として脳内で映像として見れるようにはなったものの、元々ボクの嗅覚はザルで、繊細な香りの情報は今でもキャッチできていないような気がしている。
しかし、お水の違いも香り以外に「質感」の違いがあり、質感の良し悪しで最終的なコーヒーのクオリティを判断が出来ているように思っている。
良質さはリンクをしているので、質感が良ければ香りも良い可能性が極めて高い。
このように、不得意なところは何かで補うことができるのであれば、何かで補いながら自分の目標に向かって歩んでいけるところまで行けばいいと思うようになった。
もうだめだ。
と諦めてしまうのではなく、その他の何かで足りない箇所を補うことで、複数の視点から判断をすることが大切なのだと伝えたい。
諦めさえしなかったら、自分の目指す「道」を見つけることができるかもしれないのだから。