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青色。
公開日:2022年10月5日更新日:2022月10月05日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
月明という東山魁夷さんの個展を見たくて、また岐阜の美術館まで出向いてきた。
その美術館で販売している「東山魁夷 青の風景」という画集の中の文章にとある言葉が記されていた。
「青の世界の旅人にとっては、憧憬と郷愁は、実は一つの輪につながる道であって、対局を示すものでは無いのである。」
東山魁夷さんは、深く静かな青色をよく使われている。
画集の中に「群青と緑青を混ぜ合わせる」と記されいた。
その彩色が、静けさという空気感を登場させているものだと思ってもいる。
なので、ローストで静けさの透明感を登場させたい場合は、ローストで深く静かな青色は登場しないので、オレンジ茶や赤紫、赤茶などに変えて静けさを表現することになるのだと思っている。
そして、静けさとは、佇んでいるということでもある。
要は動きが感じられない。
そして、そこに透明感を同時に配置をする。
すると、静けさの透明感が表現できるんじゃないか。
そう考えている。
技術とは、まずはイメージがあって、そのイメージ通りに表現をするために必要な要素、それが技術なんだと思っている。
なので、どのようなコーヒーを表現したいのか?
そこがとても大切なんだと思う。
その核心の部分がブレないように構築していくことがモノづくりにおいては、とっても大切な部分なんだと思っている。