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食を楽しむこととは。
公開日：2022年9月29日更新日：2022月09月29日
カテゴリ：ふと思ったこと。
９月初旬に中津川の東山魁夷心の旅路館に足を運んだ際に、恵那から中津川の国道を車で走っていると、「山と空の景色」がちがうとウチの奥さんが言いだした。
国道から見上げる山の高さは、それほどの高さではないけれど、空が近いので、太平洋に近いボクの住む浜松で見る「山と空の景色」とは心象がちがうのだ。
基本ボクが旅をする場合では、行き先には何らかの目的があって、それを目指して旅をするので、旅の目的は「その目的のため」に出向くという感覚でいた。
でも、その「山と空の景色」のように、感覚で感じるという旅もあるのだとこの歳になって初めて気づいた。
もしかしたら、旅が好きな人というのは、そういった感覚で感じる景色を楽しむために旅をしているのかもしれないと思った。
そんなふうにちがう見え方を感じられるようになると、さまざまなことをちがう見え方で感じられるようになるのだと思う。
コーヒーや食もほとんどの人たちは「好み」という一方的に片寄った見え方で感じている人がほとんどなので、ちがう見え方を感じられたなら、そこにあるストーリーを楽しむことが出来るようになるはず。
でも多くの人たちには、そこにあるストーリーを見る楽しさよりも、「好み」を追いかけている。
人それぞれに、見え方はちがう。
何がよくて、何が悪いかではない。
いろんな見え方が楽しめるようになると、人生が豊になるような気がしている。
ボクは、それが食を楽しむということなのだと思っている。
