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ローストして、そしてカッピングしての繰り返しの中にある。
公開日:2022年9月9日更新日:2022月09月09日
カテゴリ:焙煎の味づくりのこと。
常連さまには、来店された時にお伝えしているのですけれど、「ローストによる味づくりを変更していくこと」を伝えるようにしています。
ですが、いきなり大きく変更することはありません。
それは、これまでの経験で大きく変更すると味づくりがめちゃくちゃになってしまうので、5コ設定があったとしたなら、1コずつその設定を変更しながら、最終的に目指す表現に向けて、その1つずつの設定を整えていくという作業をすることになります。
ただし、今回思い立ってしまったローストの表現の変更は、かなり大変で大掛かりなことなのです。
なので、今すでに「大変なことを思い立ってしまったなぁ」という気持ちでもあります。
それを、昨日来店された常連さんに話したところ、
「とくに、あの焙煎の大会以降の味づくりの変化はスゴイですよね。」
と話してくださり、そして「ずうっと前向きに、取り組む姿勢に感心します。」と話してくれました。
ですが、ボク自身は「気づいてしまったら、もう突き進んでしまう。」という性格の癖なので、もう仕方がないと自分の性格を妬みながら、でもその表現ができたのなら、それは確実に感情に届くコーヒーになるのだと信じているので、もう取り組むしかないのだと腹を括っています。
はたから見ると、簡単そうに感じるかもしれませんが、このローストの変更は、かなり大掛かりで大変で、下手をしたらまた1からローストの設定の意味を探ることをしていかなければならないような気もしています。
ひとつひとつの設定の深い意味をです。
憂鬱でもあり、楽しみでもある。
結局は、ローストしてそしてカッピングして気づいていくしかない。
その繰り返しの中に、すべてがある。