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脳で感じる色彩を見る。
公開日:2022年9月1日更新日:2022月09月01日
カテゴリ:感覚のはなし, 良質さのお話。
たぶんこれは、テイスティングのトレーニングの香りのインプットによるもの。
それが、「脳で感じる」という面白く、そして不思議な感覚。
そして良質なものの方が、より明確に「脳で感じる」ことができるのだと感じている。
この感覚は、生まれつきのものではなくて、ボクもここ2〜3年で明確にそれが理解できるようになってきた感覚。
なので、テイスティングのトレーニングによって覚醒することができる感覚なのだと考えている。
この感覚が身についてくると、「透き通る濁りやくすみの無い透明感」と「艶々した明るく上質な粘性と質感があるもの」は、脳裏で「うっとりと」する色彩美という色の美しさに変換され情景として感じることができるため、脳でその色彩の美しさが感情と繋がることを許される。
それらのことを理解するためには、嗅覚で感じる「色彩」の色の情報が、脳で感じられることが大切なのだと考えれるようになった。
それは、脳裏ではそれらの情報は、色彩という色の情景になって登場しているから。
だから、香りの情報が持っている「色の情報」を読み取れるようになりさえすれば、それは感じるようになるのだといえると考えられる。
そしてボクは、その情報を味づくりに応用している。
ローストで、濁りやくすみがないローストを心がければ良いから。
もちろん、素材選びにもそれは活かせれる。
そう、このスキルは料理全般に活かすことができることが理解できる。
なので、一流の料理人や、一流のパティシエになるためのスキルだとも言えるだろう。
感じることができさえすれば、自ずと良い表現ができるようになるものであると理解できる。
ただ、それを感じられるようになるまでに、ボクは時間がかかってしまったが、最初からそういうロジックを知っていれば、もっと早く良質さを理解することができたことだろうとも思っている。
感覚を習得するためには、ロジックの理解もとても重要なのだと思ってもいる。
それはすべて、脳で理解をしていかなければならない問題なのだから。