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音の表情。
公開日:2022年8月10日更新日:2022月08月10日
カテゴリ:感覚のはなし
昨日は、定休日だったのですが、今年の夏の休日の過ごし方としては、暑さを凌ぐために、どこか空調の効いている施設に出向いて涼をとるということをしている。
もちろん新型コロナの感染者数も増えているので、人混みを避けてということも考えた上で、施設を探すことにしている。
そこで、昨日出向いたのは、「ねむの木こども美術館どんぐり」。
どんぐりの美術館を見た瞬間に、秋野不矩美術館の建築も手がけている「藤森照信」さんの建築だとすぐに気づきました。
自然の中に調和する建築だなぁという印象を受けます。
そして、平日ということもあり来館者も、ぽつりぽつりとしていて、ゆっくりと展示作品を鑑賞することができました。
美術館の名前にもありますが「こども美術館」。
どこから、どこまでを「こども」と呼び、どこからを大人と呼ぶのか。
本人たちは不本意かもしれないけれど、その代わりに素晴らしいものを持っている。
展示作品の中の一人が、「ぴあの」や「きょうそうきょく」という題名の絵が描かれていた。
ボクには音の色が見えないけれど、その子は音の「音色」が見えていて、そして「ピアノ」の音色を描いた絵や、なんの楽曲かまではわからないけれど「協奏曲」から感じられた音色を描いた絵が飾られていた。
脳内で感じられる情景を何かの形で表現をすることが芸術で、そして文化的なことならば、ほとんどの人は芸術家になれる。
だけれど、大人になるにしたがってリミッターがかかる。
これは、カッコイイのか?ダサくないか?とか。
きっと大人と呼ばれる年齢になっても、純粋無垢な気持ちで作品を制作できる人のみが芸術家になれるのだろうと思う。
だとしたなら、こどもの定義は純粋無垢だということになるのかもしれない。